【京王杯スプリングC予想2025】1400mの適性が勝敗を分ける!カギは距離延長

今週土曜の東京メインレースに組まれているのは、芝1400mで行われる4歳以上オープンのG2「京王杯スプリングカップ」。勝ち馬には安田記念への優先出走権が与えられるステップレースであり、今年は12頭の小頭数で開催。
とはいえ、本番の安田記念とは異なる芝1400mという距離設定から、レース傾向としては安田記念に直結しにくいのが特徴だ。スプリント適性が問われる一戦であり、ここでの好走がそのまま本番につながるとは限らない。
京王杯スプリングカップでは1400mへの適性が強く求められ、勝ち馬の脚質も逃げから追い込みまで多彩。中でも注目したいのが血統面での傾向で、近年はロードカナロア産駒の活躍が目立っている。2020年には1~3着を独占し、過去5年連続で馬券圏内に絡むなど、この条件との相性は抜群だ。
今年の登録馬で唯一のロードカナロア産駒が、レッドモンレーヴ。一昨年のこのレースの覇者で、昨年も2着と好走しており、舞台との相性は申し分ない。今回は短期免許で初来日となるD.ディー騎手とのコンビで臨む。近2走は掲示板外に敗れているが、得意の東京芝1400mに戻ることで巻き返しが期待される。血統傾向と過去の実績を踏まえると、見逃せない一頭といえる。
データ面からも注目ポイントがある。過去10年の勝ち馬はいずれも5番人気以内に収まっており、人気馬から勝ち馬を狙うのがセオリー。特に2番人気以内の関東馬は【4勝・2着2回】と好成績を残しており、関東勢に注目すべきだ。
関東馬ではレッドモンレーヴに加え、アサカラキングにも注目。レッドモンレーヴの主戦を務めていた横山和生騎手がアサカラキングに騎乗予定となっており、乗り替わりの影響も含めて注目が集まる。また、東京芝コースで安定した戦績を持つロジリオンも登録しており、当日の単勝オッズと併せて検討材料としたい。
実績馬では、川田将雅騎手が騎乗するママコチャが筆頭候補。前走・高松宮記念で3着、阪神カップでも5着と、スプリント戦線で安定したパフォーマンスを見せている。ただし、今回は初の東京芝コースに加え、1ハロンの距離延長という新たな課題が加わる。この舞台で好結果を残せば、今後の路線選択にも大きな意味を持つ一戦となる。
安田記念とは異なる適性が問われる京王杯スプリングカップ。今年も血統、実績、戦略が交錯する見応えある前哨戦となりそうだ。