JRAスプリングS(2021)の狙い目は1800m巧者の“あの馬”だ!

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今週の中山競馬場では、皐月賞トライアル「スプリングステークス」が行われます。先々週行われた弥生賞同様に皐月賞出走を目指す馬が集結してきました。マイル路線も視野に入れている馬も出走してくることもあり、10頭の出走だった弥生賞に対し、こちらは15頭とそこそこ頭数が揃ってくれたようです。

その中で注目しているのは、キズナ産駒のヴィゴーレです。ヴィゴーレは、昨年末のホープフルSに出走し9着に敗れましたが、今回出走する15頭のうち初重賞挑戦の馬が10頭もいる中では、実績的には上位の存在とも言えるでしょう。前走は1勝クラスのつばき賞を最速の上がり33.4秒で差し切って快勝する好内容でしたが、前評判を見ると中穴クラスの立場での参戦となりそうな気配です。

ヴィゴーレは出走馬の中で6頭いる2勝馬のうちの1頭なのですが、その2勝はいずれも1800mのレースです。2戦とも1800mで勝利している馬はヴィゴーレのみ。2000mの皐月賞へ向けてということで、他の5頭の2勝馬の多くが、どちらかと言うと2000mで勝ってきている馬となります。1800mの適性においてはヴィゴーレは上位の位置と感じます。

ヴィゴーレ自身、2000mのレースを3戦していますが、先行すると直線でイマイチ伸びきれず、差しに回ってもイマイチ届かず、一度も勝てていません。ところが、1800mのレースだと勝利した2戦はいずれも一番速い上り3ハロンで完勝しています。1800でも6着に終わった札幌2歳は、外枠からの出遅れて直線は伸びきれませんでしたが、距離ロスもあったでしょうから、実質は1800mよりも不得意な2000mのようなレースとなってしまったので、度外視てもいいかもしれません。

ということで、スプリングステークスは、1800mでこそのヴィゴーレがここで賞金を稼ぎ、今後のG1路線へ進出してくれることに期待して応援したいと思います。