【アレキサンドライトS予想2018】絶対王者不在のダート戦線、格下の台頭もあるか?

記事「【アレキサンドライトS予想2018】絶対王者不在のダート戦線、格下の台頭もあるか?」のサムネイル画像

昨年末にはコパノリッキーが引退レースである東京大賞典を制覇し、前人未到のG1・11勝を達成しました。ゴールドドリームがJRAのダートG1をダブル優勝したことで世代交代自体は成し遂げた感はありますが、その他のレースを見るとコロコロと負けていたり、まだまだ王者とは言い切れない面もあります。

安定感と言った意味では今週の東海ステークスにも出走する、チャンピオンズCでは2着に敗れたテイエムジンソクに軍配があがるのかもしれません。近年、コパノリッキー・ホッコータルマエと大物が続いたのが途絶えて群雄割拠の戦国時代に突入したのかもしれません。常に王者がいる必要もないのかもしれませんが、案外未完の大器が下のクラスに埋もれているかもしれません。

今週のアレキサンドライトステークスに出走予定のフェニックスマークに私は期待をしています。美浦・田島俊明厩舎の管理馬で、父はダートではおなじみのシニスターミニスター、母の父には、サクセスブロッケンやサンライズソアなどを輩出し、ダート適性の高さも示しているシンボリクリスエス。

未だ重賞もオープンも出走していない準オープンの身ですが、着実に自己条件のみを走り続けて5レースでここまで到達し、なおかつ連対率は100%と好成績を修めています。特に中山コースでは3戦3勝で、2回2着に負けているのは新潟コースということで、同じ左回りの東京では人気を裏切る可能性も否めませんが、アレキサンドライトSの舞台に関してはコース適性の心配はなさそうです。

気にかかるのは、これまですべて平場レースのみの出走であり、特別レースを使用してこなかったのは相手関係を見極めてきたかと思われる点と、同レース過去5年のデータでは1番人気は連対率0%ということ。相手関係はこのクラス卒業間近に見えるトウカイエントリー、クロフネビームスなどの参戦もあるためオッズは直前まで読み切るのは難しいですが、3着以下なしの戦績から押し出されて人気になる可能性も高いでしょう。

期待をかけていながらなのですが、あまり過剰に買われるようであれば危ない人気馬と見たいところです。近いうちには大きな舞台で見たい馬ではあるため、どんな競馬になるかぜひご注目ください。