【エンプレス杯2025予想】逃げ切り態勢整った!好条件で迎えるアンモシエラ

フェブラリーSで最下位の16着に大敗したアンモシエラだが、中央G1のマイル戦という適性外の条件、さらには芝スタートという特殊な舞台が大きく影響した。得意の先行策を打てず、自らの形に持ち込めなかったことが敗因であり、本来の力を発揮できなかったのは明白だ。
今回は川崎のダートグレード戦。骨折明けのクイーン賞を快勝して完全復活を印象づけたオーサムリザルトや、兵庫女王盃を勝って勢いに乗るテンカジョウなど強力なライバルが揃う。しかし、アンモシエラ自身も2走前のクイーン賞でオーサムリザルトには敗れたものの、渋太く粘って2着を確保。さらにその前のJBCレディスクラシックでは、4馬身差の圧勝劇を演じており、今回のメンバーの中でも実績は十分に通用する。
最大の焦点は、自分の競馬を展開できるかどうかに尽きる。今回は同型で同世代の逃げ馬・アンデスビエントが出走しており、主導権争いは熾烈になることが予想される。昨年のマリーンCではハナを争って共倒れとなった苦い経験があり、両者ともその再現だけは避けたい意識が働くだろう。
枠順を見ると、アンモシエラは7枠8番、アンデスビエントは3枠3番と内に構えている。今回はあえて先手を譲り、外からプレッシャーをかけつつ自分のリズムを保つ形でも十分戦える。川崎コースはコーナーがタイトで前が有利になりやすく、アンモシエラにとっては展開次第で粘り込みが見込める舞台だ。
実際、JBCレディスクラシックでは小回りの佐賀コースを大外8枠から押し切っており、テンカジョウやグランブリッジといった強豪の追撃を許さなかった。今回もペースを掌握できれば持ち前のしぶとさが生きる。
メンバー構成、コース適性、枠順など多くの要素が追い風となっており、アンモシエラを今回は堂々と中心視したい。