年末の風物詩として国民的人気を誇る競馬の祭典、有馬記念が今年も近づいてきましたね。普段競馬をやらないという人も有馬記念だけは買うという人も多いのでは?
正直、普段競馬をやっている人からすれば有馬記念は特殊です。少なくとも筆者にとっては。普段競馬をしない人も有馬記念だけは買うといった風潮があるのも一つですし、他にもファン投票によって出走馬が決められることや、強い馬でも負けることが多いことで有名なトリッキーな中山競馬場で行われることなども挙げられます。
強い馬を決めるレースなら、馬の実力が結果に出やすい東京競馬場などで開催した方が良いですし、出走馬もファン投票ではなく獲得収得賞金順にすれば良いと思うのです。そういう意味では実力ナンバーワンを決めるレースとしてはジャパンCの方が合ってます。有馬記念はどちらかと言うと年最期のお祭りや、年末の宝くじレースというイメージが強いですね。
これだけ規模の大きいG1レースにも関わらず、よく荒れるのも不思議です。過去10年で見ると、2007年が三連単で80万、翌年2008年は98万、2014年は10万、2015年は12万と高配当が結構出ているんです。
最近は「有馬記念はナンバーワンを決めるレースではない」なんて勝手に思うようになり、予想の仕方も願掛けに近いような買い方になってきております。
昨年はラストランで1番人気に推されたゴールドシップが着外に飛んで、筆者の馬券も大外れでしたが、それでも最期の追込みはグッとくるものがありました。外れてもそこまで気分が悪くないのはお祭り的要素が強い有馬記念ならではなのかもしれませんね。
1番人気の最有力候補キタサンブラック、当日単勝オッズ1倍台も?過剰人気なら切り
さて、2016年の有馬記念ですが、1番人気の最有力候補はサブちゃんこと北島三郎オーナーのキタサンブラックでしょう。前走のジャパンCでは武豊騎手とのコンビで見事な逃げ切り勝ちを披露し、「年度代表馬はこの馬で間違い無し」という声もネットでは囁かれております。有馬記念のファン投票では2位のサトノダイヤモンドに約2万票差をつけてダントツの1位に推されており、当日どれだけ人気を集めるかが気になりますね。レース前からこの人気では当日の単勝オッズが1倍台もあり得るかもしれません。
基本的に1倍台の1番人気は疑ってかかる筆者ですから、当日オッズ次第ではキタサンブラックは切りです。的中すれば年末の休みはウハウハ、外れたとしてもどちみち連休でウハウハ過ごすでしょうし、キタサンブラックが来ても北島三郎オーナーが公約どおり「まつり」をフルコーラスで歌ってくれればなんだかハッピーな気分になるでしょう。やはり有馬記念は特殊なレース。どう転んでも楽しめます。