北海道シリーズ唯一のダート重賞「エルムS」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
ソリストサンダー(牡6、高柳大輔厩舎)
8/4(水)函館・W(良)5F68.3-4F53.0-3F39.0-1F12.4(一杯)
函館Wで2頭併せ。僚馬テーオーラフィットを1馬身後ろに置き、直線は外に持ち出し伸びるも半馬身遅れました。相手には遅れましたが、動く相手に食らいついて力強い伸び脚を見せ、自己ベストを大きく更新と好内容の追い切りを消化しました。1週前は函館ダートで追い切りを行い、5F69.5ー1F12.0をマーク。時計は平凡でしたが、しまいはビッシリやって速い加速ラップを刻んでおり、普段走っていないコースでこの時計と内容なら十分でしょう。
ウェスタールンド(セ9、佐々木晶厩舎)
8/4(水)函館・ダ(良)6F81.6-5F67.3-4F53.2-3F38.8ー1F12.0(馬なり)
函館のダートで単走。最終は軽めでしたが行きっぷりは抜群で、加速すると直線はラスト1F12.0の好時計をマーク。1週前は栗東坂路で4F53.6ー1F12.1をマーク。ラスト2Fは12.8ー12.1と加速ラップは優秀で、全体時計も前走以上でした。1週前の時点で3本目と順調に調教をこなしており、9歳でも2週続けて好内容の追い切り消化と衰えは感じません。前走は追い切りでも重さが感じられ、レース当日も久々で18kg増とまだ整っていなかった感がありましたが、ひと叩きしての今回は動きが軽くなっており、力は出せる状態に仕上がっている印象です。
タイムフライヤー(牡6、橋口慎介厩舎)
8/4(水)函館・ダ(良)5F69.9-4F53.3-3F38.5ー1F11.7(馬なり)
函館のダートで単走。馬場の真ん中を軽快なフットワークで駆け、徐々にピッチを上げていくと直線はしっかり手前を替えてラスト1Fは11.7の好時計をマークしてゴール。1週前は武豊騎手を背に函館ダートで2頭併せを行い、5F66.6ー1F11.7をマークして最先着。右にモタれる面と手前替えが課題として挙げられましたが、最終ではラチ沿いを走らせないことで対応し、手前替えもスムーズに行えていました。前走は休み明けプラス10kgでレースも力んだ走りと力が出せませんでしたが、1度使って素軽さが出てきており、うまくガス抜きができた印象です。