2016年も残すところあと僅かになってまいりましたね。年末最後の大勝負、皆さん気合が入っていると思います。
さて、昨年はゴールドアクターが8番人気という低評価を覆して優勝しましたが、今年はノーマークとはいかなそうです。
さらに今年は上位が相当強いだけに例年以上に厳しいレースを強いられることになりそうです。ジャパンカップを制したキタサンブラックと武豊のコンビに、ジャパンカップ2着馬のサウンズオブアース、これまで馬券圏内を外したことがない最強3歳馬サトノダイヤモンドと豪華なメンバーがズラリ。今年の有馬記念は頭を唸らせるほど難解です。
ゴールドアクターは有馬記念連覇が期待されているわけですが、このレースの連覇はそんなに簡単なことではありません。過去61回の開催で連覇を達成したのは4頭のみ。スピードシンボリ、シンボリルドルフ、グラスワンダー、シンボリクリスエスの4頭で、歴史的名馬が名を連ねます。連覇を果たせればここに肩を並べるわけですから、陣営としては是が非でも達成したいところでしょう。
偉大なる祖父、グラスワンダーの偉業に肩を並べることはできるのか?
しかし、決して実現が難しい夢のようなことでもありません。連覇達成馬のグラスワンダーはゴールドアクターの父であるスクリーンヒーローの父であり、祖父にあたる馬になります。血統的には有馬記念連覇の血を立派に引き継いでおり、この馬の骨格や力強いパワーは祖父の血をしっかりと引き継いでいる証拠です。中山を上手く走れるのはこのおかげかもしれません。
先週はグラスワンダーのもう1頭の孫であるモーリスが香港カップを制し、引退の花道を飾る圧勝劇を演じました。ここは兄弟の勝利に続きたいところ。秋はオールカマーから始動と有馬記念に標準を絞った調整で進めてきただけに、ここへかける想いは強いはず。連覇の懸かる舞台でどんなパフォーマンスを魅せてくれるのか?得意なコースでの激走に期待します。