例年レベルの高い馬が集まるスーパーG2「札幌記念」がいよいよ開催されます。夏場の重賞でありながら実績馬の参戦が多いことから“スーパーG2”の異名を持つ人気のレースで、G1昇格を叫ぶファンや関係者も少なくありません。今年はどんなメンバーが集結したのか。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみましたので、各馬を考察してみたいと思います。
ソダシ(牝3、須貝尚介厩舎)
阪神JFと桜花賞を制したG1・2勝の白毛馬ソダシ。前走のオークスでは8着に敗れましたが、2400mの距離は長すぎた印象で、1~2コーナーでかかってしまったことも影響したようでした。今回は2000mに距離を短縮し、舞台も札幌2歳S勝ちがある札幌ということで条件は大きく好転。古馬は今回が初対戦となりますが、3歳牝馬で52kgと斤量面の恩恵もあるここは巻き返しが期待できそうです。
ラヴズオンリーユー(牝5、矢作芳人厩舎)
前走、香港G1のクイーンエリザベス2世Cを制し、G1・2勝目を果たしたラヴズオンリーユー。同じく国内から参戦していたデアリングタクト、グローリーヴェイズらを力でねじ伏せての快勝と強い勝ちっぷりでした。オークス以降は不振が続いていましたが、今年の始動戦の京都記念快勝後は、ドバイSCでも3着に好走しており、すっかりスランプを脱した印象です。札幌は初参戦となりますが、似た形状で同じ洋芝のシャティン競馬場で勝っているだけに、適性は高そうです。
ブラストワンピース(牡6、手塚貴久厩舎)
2019年の札幌記念の覇者、ブラストワンピース。昨年はG1を中心に使われ結果を残せなかったが、今年初戦の鳴尾記念では地力を見せて3着に好走。長期の休み明けだったことを考えると、2戦目となるここは更に良化が期待されます。中山の有馬記念やアメリカJCC勝ちがあり、中京の鳴尾記念でも好走しているように、力のいる馬場はこの馬にとってベスト舞台。復帰2戦目でベスト舞台の札幌なら、完全復活も期待できそうです。