小倉競馬の日曜メインはサマースプリントシリーズ第4弾「北九州記念」です。例年出走頭数も多く、波乱傾向の強い一戦ということで高配当が見込める魅力もあり、スプリンターズSを目指す馬のステップレースであることからも注目度は高い一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみましたので、各馬を考察してみたいと思います。
モズスーパーフレア(牝6、音無秀孝厩舎)
昨年2着のモズスーパーフレア。G1の高松宮記念を逃げ切りで快勝しており、連覇を狙った今年は5着に敗れましたが勝ち馬とは0.3秒差と大きくは負けていません。一昨年の北九州記念は4着、小倉の1200mは5戦中3戦が馬券圏内と好成績で、小回りの右回りは最も得意とする舞台です。3度目の挑戦にして悲願のタイトル制覇となるかに注目です。
アウィルアウェイ(牝5、高野友和厩舎)
昨年3着のアウィルアウェイ。その後のスプリンターズSも逃げたモズスーパーフレアが作った緩みないペースを豪快に差して3着に好走。その後は3戦連続2桁着順と調子を落としていましたが、前走のCBC賞では上がり最速の末脚で伸び、勝ち馬ファストフォースのレコードVに0.2秒差の3着好走と、復調気配を見せています。小倉の1200mは2戦していずれも3着と好成績ですし、逃げ馬候補のモズスーパーフレアがいる今年も届く可能性は高そうです。
ジャンダルム(牡6、池江泰寿厩舎)
今年初戦の阪急杯で3着に好走したジャンダルム。2019年の京成杯オータムハンデ・3着以来、重賞戦線では二桁着順が続き不甲斐ない結果が続いていましたが、2走前の阪急杯では実績馬のインディチャンプを抑えて3着に好走し、前走の春雷Sでは好位からの横綱競馬で完勝と、勢いを取り戻してきています。マイル路線から短距離路線へ移ってからパフォーマンスが上がっており、高いスプリント適性を示しています。ここへきて母ビリーヴの血が開花し、スプリンターとして飛躍しそうな気配です。