ディープインパクトは亡くなってしまいましたが、産駒に目を向けると欧州ではオークス3連勝で凱旋門賞出走なら有力馬の1頭と目されているスノーフォールが登場するなど、存在感は健在といえます。
日本のみならず世界で活躍するディープインパクト産駒は今後も枝葉を広げていくことになりそうですが、その最大の功労者ともいるのが、ディープインパクトの母・ウインドインハーヘアではないでしょうか。今年30歳になるウインドインハーヘアですが、まだまだ元気でノーザンホースパークで日々を過ごしています。
1991年にアイルランドで生まれ、現役時代はドイツG1のアラルボカルを制するなどの活躍を見せました。繁殖として日本に輸入されてからは、サンデーサイレンスとの間にキタサンブラックの父として知られるブラックタイド、そしてディープインパクトなどを輩出しており、2012年に繁殖を引退しています。その後は功労馬として過ごしていましたが、ラッセルという母馬のいない半血種の母代わりをつとめたことをきっかけに、ノーザンホースパークで展示馬として活動することとなりました。
ウインドインハーヘアの現役時代の印象は日本の競馬ファンにはなじみが薄いものですが、産駒たちの活躍は平成の中央競馬で強く印象に残るレースも多く、直仔以外にもファミリーからダービー馬レイデオロが出るなど、日本の競馬界に多大な貢献をしてくれた1頭ではないでしょうか。競走馬で30歳はかなりの高齢とはなりますが、まだまだ元気で長生きしてもらたいものですね。