23日、サラブレッド1歳市場「2021北海道市場サマーセール」が北海道新ひだか町の北海道市場で、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じて開催された。同セールは1000頭を超える最大規模の「サマーセール」で、23日から27日までの5日間で行われる。
初日となる23日は前夜からの雨模様の中、会場には多数の購買希望者や競馬関係者が訪れた。上場番号1番の「タイニーダンサー2020(牡、父ヘニーヒューズ)」から、いきなり4200万円の落札額が飛び出し、初日は1歳馬287頭が上場され(欠場9頭)、うち208頭(牡馬119頭、牝馬89頭)が落札。売却率は72.47%で、売却総額は13億6820万円(以下、金額は全て税抜で表記)と好調な結果に終わった。
最高落札額は4200万円で落札された「タイニーダンサーの2020」で宮崎俊也氏が落札。2番目の高額馬は「ファーストレディの2020」(牡、父スズカコーズウェイ)を3300万円で(株)吉澤ステーブルが、3番目の高額馬は「レゲウーマンの2020」(牡、父マジェスティックウォリアー)を2700万円で田中成奉氏がそれぞれ落札した。
2日目の最高落札額は「ココモオレンジの2020」(牡、父ダンカーク)を2600万円で、冠名「テーオー」などで知られる小笹公也氏が落札した。2番目の高額馬は「ビーウインドの2020」(牡、父デクラレーションオブウォー)を2200万円で安原浩司氏が、3番目の高額馬は「アグネスバラードの2020」(牝、父シニスターミニスター)を2100万円で本田恒雄氏がそれぞれ落札している。平均額は初日より低いものの、売却率は78%を超え、最終的に13億1030万円だった。
連日雨続きで、セールへの影響が心配されるものの、オンラインも活発に利用されており、昨年の「サマーセール」は初めて50億円を超えたが今年もその勢いを感じる。26日には注目の農業高校生産馬「ナリタトップスター2020」(牡、父マクフィ)も上場される予定となっており、まだまだ見逃せない。