夏の小倉開催のラストを飾るのは2歳G3の「小倉2歳ステークス」です。キャリアが少なく、未知な部分もまだまだ多い馬がほとんどなので非常に難解なこの一戦。当然ですが、夏のこの時期は大人びた戦法をとれる馬もおりませんし、オッズもそこそこ割れるかたちとなってきそうです。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみましたので、各馬を考察してみたいと思います。

ショウナンマッハ（牡2、茶木太樹厩舎）

小倉1200mの新馬戦を3馬身差で完勝したショウナンマッハ。先手を奪ってそのまま後続に影を踏ませず、ほぼ馬なりのまま3馬身差と強い勝ちっぷりでした。勝ちタイムも優秀で、しっかり追っていればレコードもあり得たレースぶりでした。父ショウナンカンプは高松宮記念を圧倒的なスピードで逃げ切っており、父譲りの豊かなスピードが持ち味です。マイナー血統ですが、オールドファンには堪らない期待したくなる1頭です。

スリーパーダ（牝2、斉藤崇史厩舎）

小倉1200mの新馬戦を1馬身半差で快勝したスリーパーダ。先行馬のあと好位から進め、直線は外から上がって完勝と危なげない勝ちっぷりでした。半姉にオークス馬のシンハライトがいますが、スプリンターの父ミッキーアイルの影響が色濃く出ている印象です。コーナーで膨れそうになるのを鞍上が懸命になだめるなど、幼い面も見せていたので、成長力にも期待です。

ナムラクレア（牝2、長谷川浩厩舎）

未勝利の身で挑んだフェニックス賞を半馬身差で完勝したナムラクレア。スタートでは出遅れましたがすぐに好位を確保し、後半上がって評判馬の逃げ馬に迫って一騎打ちを制して快勝と、強い勝ちっぷりでした。雨の影響で時計の掛かる不良馬場を快勝しており、最終週の小倉も相性が良さそうです。前走はスタートで待たされたことが出遅れの影響と考えられるので、待たされずスタート出来ればさらにパフォーマンスも上がりそうです。