3日間開催となった先週、日曜中京にて「第39回 ローズステークス(GⅡ)」、3日目の月曜には中山で「第75回 セントライト記念(GⅡ)」と、秋の3冠最終戦へ向けてのトライアルレースが行われた。
法則決着とはならなかったローズステークスは、4番人気アンドヴァラナウト(福永騎手)が重賞初挑戦で見事勝利し、2着に12番人気エイシンヒテン、3着に1番人気アールドヴィーヴルが入り、ここまでに秋華賞への優先出走権が与えられた。
そしてセントライト記念では、GⅡ2着があったものの9番人気となっていたアサマノイタズラ(田辺騎手)が末脚鋭く追い込みを決め重賞初制覇。2着に「同番」2番人気ソーヴァリアントが入り、こちらは連番の法則決着。3着に5番人気オーソクレースが入り、3頭に菊花賞への優先出走権が与えられた。
先週一週間の主なニュース
- 訃報
- 97年の桜花賞馬キョウエイマーチなどを管理した野村彰彦元調教師が、3日に病気のため亡くなられた。JRA通算488勝、うち重賞25勝。享年78歳。
- 福永祐一騎手
- 18日の中京4Rで今年の100勝目を挙げ、自身の持つJRA年間100勝の連続記録を12年に伸ばした。通算では13回目となり、武豊騎手の23回に次いで岡部幸雄元騎手と並ぶ史上2位となった。
- 松山弘平騎手
- 19日の中京6Rで、史上45人目・現役30人目となるJRA通算10,000回騎乗を達成。デビューから「12年6ヶ月19日」での達成は、それまでの三浦皇成騎手の記録(13年5ヶ月22日)を更新する史上最速、最年少での記録達成となった。
- 吉村圭司調教師
- 19日の中京2Rで、現役106人目となるJRA通算200勝を達成。
- 福元大輔騎手
- カナダで活躍する同騎手が、18日のウッドバインマイルでGⅠレースを初制覇した。
では先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。
- | 中山 | 中京 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 0 | 0 | 0.0 |
一組連番 | 5(2) | 5(2) | 10 | 41.7 |
同番 | 2 | 0 | 2 | 8.3 |
合計 | 7 | 5 | - | - |
出現率(%) | 58.3 | 41.7 | - | - |
- | 中山 | 中京 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 1(1) | 1 | 4.2 |
一組連番 | 4(2) | 6(1) | 10 | 41.7 |
同番 | 1 | 1 | 2 | 8.3 |
合計 | 5 | 8 | - | - |
出現率(%) | 41.7 | 66.7 | - | - |
- | 中山 | 中京 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 1(1) | 1 | 4.2 |
一組連番 | 6(2) | 5(1) | 11 | 45.8 |
同番 | 1 | 0 | 1 | 4.2 |
合計 | 7 | 6 | - | - |
出現率(%) | 58.3 | 50.0 | - | - |
- ※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
- ※( )内は同枠2頭が入った回数
中山・中京2場での3日間、計72レースで「一組連番」が計31レース、「ALL連番」が計2レース、「同番」が計5レースという内訳。「一組連番」は「ほぼ通常ペース」ながら、「ALL連番」「同番」は前週までの好調から一転の「激減週」となった。配当的にも100万超1回は出たが、10万超99万未満が3組通算で6回、とこちらも不調。場別出現率も「41.7%~66.7%」と全体的には3週ぶりに不発週と言えた。
先週の「一組連番」は、2場3日間ともほぼ1日の半数前後の通常出現回数を残した。ただ、10万超の高配当は少なく土曜1回、日曜0回、月曜にようやく100万超1回を含めての3回に終わった。前週まで2週連続で爆発した「同枠・一組連番」も回数・好配当ともに減り、残念な結果の3日間であった。ただし、3日間で唯一の100万超が、先週月曜の象徴を冠した中京メイン「JRAアニバーサリーステークス」で決まった。2着に入った4番人気との「一組連番」に該当する12番人気が勝利してのもので、かねてより記しているように特大馬券はデータでは決して取れない。推奨の人気軸馬との「一組連番」を抑えるなどデータ、人気に囚われない馬券術ではじめて手にすることができるのである。
「同番」は久しぶりに少回数に終わった。ただ配当的には、出現全5回のうち2回の10万超、といつも通り健闘したといえるのではないだろうか。冒頭の月曜重賞「セントライト記念」では、2番人気との「同番」1着が高配当の最大要因なのは間違いなく、3着も5番人気とはいえ人気拮抗の単勝1桁倍率、GⅠ2着馬で3連複3.5万、3連単30万馬券となった。「一組連番」で記したのと同じく、データでは狙えない馬を推奨の人気軸馬との「同番」を抑えることで叶う高配当馬券術なのである。
「ALL連番」は、コラム開始当初から「少額投資」で最もお勧めとしているが、今年は好不調の波が激しく、ここのところは不調が多い。先週は2場3日間で、日月中京での2回のみ。ただ希望の光は、2回とも推奨の人気軸馬かつ同枠2頭絡みであったことに加えて、配当も比較的好配当であったことか。日曜のそれは、3連複13万、3連単58万と10万超高配当となり、月曜の1回も3連単は4万配当。復調を信じて、「ALL連番」にもチャレンジし続けることをお勧めしておく。
「万馬券の宝庫・最終R」は、土日月6回のうち法則決着はジャスト半数の3回。法則万馬券は、日曜中京「ALL連番」の58万馬券に、月曜中山1・3番人気「一組連番」からの10万と3回中2回を高配当で占めることが出来た。法則外の1回を含めると全6回中3回で10万超。前週に続いて「最終Rは思い切って!」が好結果を生む結果となって現れていた。