萩Sを予定しているポルトフォイユ(父ディープインパクト、母ポルトフィーノ、母父クロフネ)。
武豊騎手鞍上が濃厚なサンデーレーシング期待の1頭です。
ポルトフィーノといえば、エリザベス女王杯ではゲートで武豊を落とし、空馬のままゴールを誰よりも早く切った馬としても名高いおてんば牝馬。全兄のポルトドートウィユは京都新聞杯2着からダービーにまで駒を進めた馬で、素質は間違いなくあります。
そんな武豊にまたも新しく有力なパートナーが生まれました。
エアスピネル(牡、父キングカメハメハ、母エアメサイア、母父サンデーサイレンス)です。ドゥラメンテ(父キングカメハメハ、母アドマイヤグルーヴ、母父サンデーサイレンス)と配合は似ています。
ドゥラメンテの父キングカメハメハ、アドマイヤグルーヴ、エアグルーヴで武騎手は騎乗経験あり・かつ勝ち星ありのユタカ血統ともいえる馬です。美浦・堀厩舎所属でなければひょっとしたら武豊でクラシックもありえた血統が、乗せてくれないのなら仕方ないところ。
血統はロマンともいいます。長年やっている騎手ほどお手馬の子供に乗る機会も多い。エアスピネルは栗東・笹田厩舎所属です。お母さんもそうでしたが、完成度という意味ではまだまだの馬体、競馬の内容でしたが、デビュー戦を勝てたことはかなり大きいですね。
期待度の非常に高いこの血統ですので、エアスピネル・ポルトフォイユともやはりクラシックに乗せつつ、印がつく状態で臨むことが求められます。
とはいえ、武豊は残念ながら2人おらず、本番で乗れるのはどちらか1頭です。どちらかが脱落してしまえば選ぶのは楽になるが、そんなことは望んでいません。どの馬を果たして選ぶことになるのか。はたまた、秋・冬デビューの怪物が武豊を待っているのか。
興味は尽きませんね。今年の2歳牡馬路線では、新潟2歳S勝ち馬のロードクエストが1番手と目されていますが、直接対決している有力馬はほとんどいません。まだまだ先は長い来年のクラシック路線。どの騎手がどの馬を選ぶのかも注目して見ると、競馬への興味もより深まることでしょう。