前週の「法則出現率」「配当」の不調を僅か一週で払拭し、再び好調を取り戻した先週。重賞レースは、日曜中京「第69回 神戸新聞杯(GⅡ)」、同じく日曜の中山で「第67回 オールカマー(GⅡ)」が行われた。
菊花賞トライアルの神戸新聞杯は、シャフリヤールがここから秋始動で注目を集め、1番人気に推されたが結果は4着。同レースとは相性抜群のダービー馬であったが、今年は中京での変則開催に加えて不良馬場もあってか人気には応えられなかった。勝ったのは2番人気ステラヴェローチェ(吉田隼騎手)で、2着に5番人気レッドジェネシス、3着にステラヴェローチェとの「一組連番」8番人気モンテディオが入り、ここまでに菊花賞への優先出走権が与えられた。
一方のオールカマーでも1番人気レイパパレが4着に敗れ、2番人気ウインマリリン(横山武騎手)が勝利。春の日経賞に続いての中山巧者ぶりを発揮しGⅡ3勝目を挙げ、天皇賞(秋)への優先出走権を手にした。2着にウインマリリンとの「同枠」5番人気ウインキートスが入り、3着に3番人気グローリーヴェイズ。先週はメイン2重賞ともに連番の法則決着となった。
先週一週間の主なニュース
- 訃報
- 22日、稀代の逃げ馬ツインターボなどを管理した元JRA調教師の笹倉武久氏が、心不全のため亡くなられた。享年76歳。
- ヨカヨカ引退
- 今年の北九州記念で「熊本県産馬」初の重賞制覇を果たし、スプリンターズSに向け調整されていたが、調教後の事故による骨折により競走能力を喪失。今後は繁殖入りする予定となった。
- 石橋守調教師
- 25日の中京9Rで、現役151人目となるJRA通算100勝を達成。
- 福永祐一騎手
- 26日の中京4Rで、史上5人目・現役3人目となるJRA通算2,500勝を達成。
では先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。
- | 中山 | 中京 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 2(1) | 2 | 8.3 |
一組連番 | 9(2) | 1 | 10 | 41.7 |
同番 | 0 | 4(1) | 4 | 16.7 |
合計 | 9 | 7 | - | - |
出現率(%) | 75.0 | 58.3 | - | - |
- | 中山 | 中京 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|
ALL連番 | 1 | 0 | 1 | 4.2 |
一組連番 | 5(2) | 8(3) | 13 | 54.2 |
同番 | 3(1) | 2 | 5 | 20.8 |
合計 | 9 | 10 | - | - |
出現率(%) | 75.0 | 83.3 | - | - |
- ※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
- ※( )内は同枠2頭が入った回数
中山・中京2場での2日間、計48レースで「一組連番」が計23レース、「ALL連番」が計3レース、「同番」が計9レースという内訳。「一組連番」は出入りが激しかったが平均5割の「通常ペース」、「ALL連番」も「ほぼ通常ペース」ながら、「同番」は2場2日間で9回と大爆発。配当的にも100万超2回に加え、10万超99万未満が8回、と好調を取り戻し、場別出現率も「58.3%~83.3%」と一週で復調した。
先週の「一組連番」は、土曜に中山での1日9回に対して中京1回、日曜には中京で1日8回に対して中山5回と、土曜を中心に偏った出現となったが、平均では2日間とも1日の半数前後の通常出現回数。10万超の高配当は土曜中山に集中したが、日曜も3万~9万といった好配当は多数輩出した。「同枠・一組連番」も通算で7回を数え、まずまずの2日間といえた。土曜中山メイン「ながつきS」では3連複44万、3連単425万の超高額「一組連番」。また冒頭の日曜中京メイン「神戸新聞杯」でも3連複1.8万、3連単8.9万と、メインレースだけでも高配当が決まった。前週記した特大馬券はデータでは決して取れない馬券術「一組連番」を、まずは抑えよう。
「同番」は、前週の不発を一気に取り戻した。土曜中京では1日4回に加え、すべて10万超高額配当。狙い目の出現傾向としている連続出現も3レース連続となって現れた。日曜には中山で3回、中京で2回と2場ともにマルチ出現。10万超は中京1回のみであったが、すべて万馬券配当となり冒頭の「オールカマー」では、勝利した2番人気との「同枠・一組連番」の重複要素が好配当の最大要因。前週のような不発週ももちろんあるが、平均すれば「同番」の出現率、高配当率は昨秋以来一年間続けて好調維持と言える。
「少額投資」で最もお勧めの「ALL連番」は、先週も「ほぼ1日1回」ペース。数少ない出現を手にするのがなかなか難しくなっているが、先週は土曜中京メイン「長篠S」で推奨の人気軸馬(4番人気)かつ同枠2頭絡みから3連複20万、3連単106万の100万超高配当を記録した。復調を信じつつ、メインレースだけでも「ALL連番」にもチャレンジし続けることをお勧めしておく。
「万馬券の宝庫・最終R」は、土日4回のうち法則決着は3回。3回とも法則万馬券となったが、10万超高額には届かなかった。ただ、日曜中京最終では1番人気との人気薄「一組連番」(12番人気)が好配当を呼び込み3連複2.6万、3連単9.4万となかなかの好配当。10万超も期待できる「最終Rは引き続き思い切って!」攻めよう。