今年で重賞として第7回目の開催となる「サウジアラビアRC」。重賞昇格になってまだ歴は浅いですが、昨年の勝ち馬は皐月賞とダービーで3着のステラヴェローチェ、一昨年の勝ち馬も後のクラシックで活躍したサリオス、2018年はG1を5勝することになるグランアレグリアなどのちの名馬を数多く輩出しており注目度の高いレースです。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので、各馬を考察していきたいと思います。
コマンドライン(牡2、国枝栄厩舎)
東京マイルで行われたデビュー戦を単勝1.1倍の人気に応えて快勝したコマンドライン。好位から上がり最速34.3秒の末脚で楽々と抜け出し、後続に3馬身差をつける強い勝ちっぷりでした。2・3着馬はその後しっかり勝ち上がっており、デビュー戦のレースレベルの高さも証明済み。引き続きデビュー戦と同じ東京マイルということで不安もなく、鞍上も引き続きC.ルメール騎手で挑めるここは好勝負が期待できそうです。
ステルナティーア(牝2、岩戸孝樹厩舎)
新潟マイルのデビュー戦を快勝したステルナティーア。スローペースを中団で控えて追走し、直線は外から上がり最速32秒7の決め手で突き放し、3馬身差で快勝。2018年のマイルCS勝ち馬であるステルヴィオの全妹にあたる良血馬で、サウジアラビアRCでも2着の実績があります。瞬発力がある馬で、良馬場の東京でスピード勝負なら突き抜けてもおかしくないでしょう。
スタニングローズ(牝2、高野友和厩舎)
前走、新潟2歳S・5着だったスタニングローズ。5着に敗れましたが、スタートで躓き最後方からの競馬を強いられながらも、上がり2位の32秒9の末脚を使って5着まで追い上げる内容でした。スタートの不利がなければ上位に食い込んだ可能性は高そうです。祖母はオークス2着のローズバド、母の半弟にはジャパンCを制したローズキングダムがいる良血馬で、高速馬場の東京は合いそうな気配です。