1着馬にはJBCスプリントへの優先出走権が与えられる一戦「東京盃」がいよいよ開催だ。今年は東京スプリントとクラスターCを制したリュウノユキナ、ドバイゴールデンシャヒーン・2着のレッドルゼル、昨年のJBCスプリント覇者サブジュニアと好メンバーが揃った。
これら上位勢からやや人気は落ちそうだが、まだまだ侮れないのが2019年の同レースの覇者、コパノキッキングだ。
藤田菜七子騎手とのコンビで人気を集めていた同馬だが、前走の佐賀サマーチャンピオンでは武豊騎手とのコンビで3着入着。今回は新コンビとなるC.ルメール騎手を背に、今年2月のリヤダートスプリント以来の勝利を狙う。
まずは前走、佐賀で行われたサマーチャンピオン・3着だが、ドバイからの海外遠征明けで半年の休み明けという状況下に加え、59kgとハンデを背負った中での外々回しての3着は上々の内容と言って良い。今回は前走から2kg減、得意の大井が舞台、心強い鞍上を迎えてと条件は一気に好転する。
東京盃は2019年・1着、2020年は3着と同レースは好成績。2019年は緩いペースで先行して勝利しており、昨年は流れた中、後方からの競馬で差し損じての3着といずれも違う内容の競馬で好走。この馬としては緩めのペースを先行してという展開がやはり合う。近走控える競馬が目立っていたが、前走のサマーチャンピオンでは59kgの酷量ながらもしっかり先行して3着に入着しているので、斤量も軽くなるここは前目でそのアドバンテージを生かしてもらいたい。
今回メンバーは揃っているが、本番へ向けての叩き仕上げという印象も強い。ルメール騎手を確保し挑んできたコパノキッキングはJBCよりもむしろここを獲りに来たという印象で、本気度は高そうだ。旬がやや過ぎたという声も囁かれているが、前進要素の多い今回は激走に期待したい。