今年も見応えのあるメンバーが揃った府中牝馬Sですが、馬場状況でガラリと色付けが変わりそうな構成でもあり、ハマれば強そうな馬が何頭かおり、混戦ムードが漂っています。
人気上位のマジックキャッスル、デゼル、シャドウディーヴァはともに後ろからの馬ということで、開幕2週目の東京で信頼し過ぎるのは危険にも思えますが、先週の東京は開幕週にしてはそこまで高速化していない印象で、ペースが流れれば差し切りも十分決まりそうです。
となれば狙いたいのは、昨年の同レース2着のシャドウディーヴァです。鋭い脚が使えるのは一瞬ですが、坂の登りでの加速が素晴らしく、昨年は雨で不良馬場となった同レースで2着に好走しており、タフな馬場でもやれることを証明してくれました。
東京コースは11戦中8戦が馬券圏内と好成績。ずば抜けて相性が良い東京巧者で、ある程度上がりがかかる持続力の問われる展開がベストという印象です。東京の1800mなら瞬発力レースというイメージがありますが、馬場が渋れば瞬発力から持続力にベクトルが変わってきます。今年も東京は週末雨の予報も出ており、高速化がそこまでで想定より持続力が求められる馬場ならチャンスは十分にあると感じます。ということで本命はシャドウディーヴァです。
続いて対抗ですが、持続力の問われる展開となれば狙いたいのはマジックキャッスルです。同馬は持続力、瞬発力ともに備えた万能型というイメージなので持続力勝負に特化した馬ではありませんが、ロングスパート型の適性が高く、仕掛けどころさえ下手を打たなければ堅実に圏内に入ってくると予想します。
実績、東京コースへの適性、弱点の少なさからここも上位に食い込んでくる可能性は高いですが、良くも悪くも相手なりの競馬をする馬で、単勝や1着固定の馬券は危険と予想。今回も対抗の最有力候補という評価です。
ということで今年の府中牝馬Sは本命シャドウディーヴァ、対抗マジックキャッスルという予想で勝負したいと思います。いずれも上位人気馬なので、2頭を中心に点数を絞って狙い撃ちしたいと思います。