そもそもステラヴェローチェはダービーの2400mも怪しいという陣営だっただけに、3000mは気性的なことも含めて信頼をおいていいものか?頭を悩ませているファンは多いハズ。馬体は成長しても気性はまだ追いついてないようで、取扱については注意したい1頭だ。
前走の神戸新聞杯は“道悪”がプラスに働いたのは確かだが、気性に難があるので道悪の方が集中しやすかったという可能性はありそうだ。何れにせよ、天気関係なく掛かりやすい気性を何とか足余すことなく直線走れるかの方が課題と言える。道中かなり行きたがる気性にググッと推進するパワー型の走りを見ていると、菊の3000mで同じ競馬をすると保たないなというイメージがある。バゴ産駒で欧州芝に適性が強く、タフな馬場状態は得意だがスタミナタイプではない可能性は十分ある。
最終追い切りも不安が残る内容であった。坂路で52.3でラスト12.1-12.6の失速ラップ。併せた馬に並びかけるとソラを使ったのか走るのをやめてしまい、相手の騎手も後ろを何度も見ながら着いてこないことを不思議がるシーンも見られた。追い切り後に鞍上の吉田隼人騎手が「精神的に幼いところがある」とコメントしているように、気性面の問題は拭いきれていない。
前走不良馬場激走の反動か。皐月賞馬やダービー馬が不在で地力上位のため大崩れはしなさそうだが、私の評価は2,3着までとしたい。