ステイゴールドの残した種牡馬から後継馬になるのはだれ?

ステイゴールドには種牡馬入りしてから黎明期がかなりありました。代表産駒が牝馬でしかもG1未勝利のソリッドプラチナムになっていた時期もあり、種付け頭数も減ってましたし、何より牡馬で強い馬がなかなか出てこなかったこともあり、このままサンデー産駒の後継者争いから脱落かと思いきや、突然変異といっては失礼ですが、突然跡継ぎが続々と誕生し父系存続へ不死鳥のように蘇りました。

まずはすでに2歳馬がデビューしているドリームジャーニーとナカヤマフェスタ。特にドリームジャーニーは早くもエスティタートという牝馬が新馬勝ちをおさめており、距離適性含め注目を集めています。フラガラッハの妹ということもありマイルまでかもしれませんが、父を見るとオークスでもやれるかも、といった可能性も秘めています。エスティタートの次走は9/26のききょうSにきまっているので、こちらも楽しみ。

そこから相次いで昨年には三冠馬で全弟のオルフェーヴル、今年にはフェノーメノが種牡馬入り。特にオルフェーヴルは圧倒的多数に支持され顕彰馬にも選ばれたため、人気間違いなし。種付け料高騰・花嫁候補殺到の予感大。

さらに加えて今年の有馬記念で引退を表明しているゴールドシップが控えていますが、こちらは社台ではなく日高で種牡馬入りのようなので、その分種付け料も安くなり人気も出そうです。

気になるのは母父メジロマックイーンが3頭も揃っていること。ちょっと偏りすぎている感もありますが、黄金配合を世に知らしめた代表格たちなので仕方ありません。

そういう意味では種付け料・戦績の盲点になるのがフェノーメノ。母の父デインヒルでヨーロッパ血統がブレンドされているのが魅力。デインヒルで日本競馬というとマイルのイメージが強いですが、そこに父の血がブレンドされた結果、春の天皇賞連覇という偉業達成ともなっています。ダービー2着馬は出世する、とよく言われますが、そのジンクスも持っています。

さてこれらの中で、後継者争いから一歩抜け出すのはどの馬なのか。競馬は応援している馬が引退したあとも楽しめるスポーツです。かつその産駒にも、引退後の馬にも会えるスポーツ。そこが醍醐味でもあり、奥深さでもあるのではないでしょうか。