【富士S2021】ワグネリアン、マカヒキに続いて復活V果たせるか?

昨年のホープフルSで2歳王者に輝き、世代のエース格と呼ばれたダノンザキッドをはじめ、今年のNHKマイルC・2着のソングラインなど、先週の秋華賞でも人気を集めたソダシと同じ3歳世代に注目が集まる富士S。

そんな中で今回最有力視しているのが、関屋記念で重賞初制覇を果たし、サマーマイルチャンピオンの座にもついたロータスランドです。

前走の関屋記念は逃げ馬からやや離れた2番手を追走し、直線は内を突いて抜け出し快勝。内のかなり荒れた馬場を通っての1着と強い競馬でした。時計のかかる馬場の方が良さそうで、超高速馬場ではどうかという不安はありますが、今回は飛ばしていきそうな馬もおりませんし、今の東京は意外に高速化しておらず、前日金曜も雨ということで、同馬向きの馬場となる可能性は十分あります。

東京コースは今回初となりますが、前走の関屋記念・1着や1勝クラスの早苗賞・2着などの実績通り、ワンターンの左回りは得意な舞台です。ここは序盤でスムーズに好位を取れさえすれば、問題なく勝ちきってくれるのではないでしょうか。ということで本命は、ロータスランドです。

続いて対抗ですが、今回対抗で最有力視しているのは2018年のダービー馬、ワグネリアンです。

まさかダービー馬のワグネリアンがマイルG2のここへ出走してくるとは思いもよりませんでしたが、相手は一気に楽になりますし、根幹距離短縮、もともと課題とされていた強すぎる前進気勢を考えれば、初のマイルでもいきなりの好走は十分考えられます。

東京コースは4戦して2勝、3着1回、5着1回と適性はありますし、1800mの東スポ杯も勝っているので、東京マイルはむしろ楽しみな条件です。あとはある程度中団かそれより前から流れにのり、持ち味である瞬発力を活かせる展開になれば、このメンバーが相手なら一発があっても不思議ではないと感じます。

今月10日の京都大賞典では2018年のダービー馬で8歳馬のマカヒキが復活Vを果たしており、同じ金子真人ホールディングスで友道厩舎の馬、同じ近走不振のダービー馬ということで、ワグネリアンもこの“ダービー馬再生策”の流れに乗りたいところでしょう。

復活を果たしたマカヒキの影響もあって人気しそうですが、条件的には前走から好転する要素が多い1頭ということで、対抗馬として有力視したいと思います。ということで今年の富士Sは本命ロータスランド、対抗ワグネリアンという予想で勝負したいと思います。