春のクラシックの桜花賞、皐月賞まで約2ヶ月とちょっと。近年は間隔的にもちょうど良いこのレースから本番へ向けて直行する馬が多い。
3歳クラシック路線の期待の星サトノアーサーも今年はここからスタートする。元騎手で競馬評論家であるアンカツこと安藤勝己氏も「現時点で牡馬クラシックの最有力候補とみとる」と太鼓判を押すほどの馬で、1倍台の人気に推された全2戦はいずれも上がり最速で連勝中の期待馬だ。
昨年のきさらぎ賞では、同じ里見治オーナーの馬であるサトノダイヤモンドが1.2倍の1番人気に応えて3馬身半差で完勝した。今年のサトノアーサーは昨年のサトノダイヤモンド並に鉄板だと言えるだろう。
サトノアーサーの「2つの不安要素」とは?
唯一の不安要素は、これまでの2戦が「スローの展開のみでの勝利」というところと、「メンバーレベルが大したことはなかった」という2点のみ。
今回逃げそうなのはタガノアシュラくらいだが、スタートでミスをすれば即圏外。溜めてもたかが知れてる馬が大逃げを決め込むことも考えられなくはないが、メンバー的に今回もスローになる可能性の方が高い。
メンバーのレベルは上がりはするものの、サトノアーサーに勝ちそうな馬というのは正直なところ見当たらない。やはりサトノアーサーが揺るぎない本命馬。
馬券的には、軸がしっかりしているレースなので配当はそこまで高くならなそうだが、しっかり相手を絞って狙えばちゃんと勝てるレースだ。相手には、東京スポーツ杯2歳S(G3)で1番人気→3着のムーヴザワールド、G1の朝日FS組からは9番人気→9着のアメリカズカップ、2番人気→13着のダンビュライト、5番人気→14着のタガノアシュラ、京都2歳S(G3)で2番人気→6着のプラチナヴォイスなどがおり、まだまだ力関係が変動中で人気と実力が比例していない状態の馬が多い。
相手をどう絞るかがポイントとなりそうだが、そこさえ押さえて各馬の実力を見極めることが出来ればそこまで難しいレースではない。