【東京新聞杯2017予想】過去10年のデータが選出した2頭の注目馬とは?

今週は東京マイルのG3「第67回東京新聞杯」が開催されます。春には東京でマイルG1が3つも開催されるため、マイル路線の馬はこのレースから大舞台へ向けて駒を進めることが多く、今後のマイルG1戦を占う上でも欠かせないレースと言えます。

なお、2007年のスズカフェニックス以来、単勝1番人気の馬は勝てておらず、一昨年は3連単で15万5940円、昨年は35万3160円と高額配当が飛び出しており、波乱の決着となる年も珍しくありません。今回は過去10年のデータや傾向を見ながら、好走馬を予想していきたいと思います。

まずは傾向としてどの程度の人気馬がどの程度馬券に絡んでいるかを見てみましょう。

二桁人気の穴より、「4~6番人気」の中穴を狙いたい

過去10年の人気別データ

  • 1番人気 [1-1-1-7]
  • 2番人気 [2-1-1-6]
  • 3番人気 [1-1-0-8]
  • 4番人気 [0-1-1-8]
  • 5番人気 [3-1-2-4]
  • 6番人気 [1-1-1-7]
  • 7番人気 [0-1-1-8]
  • 8番人気 [2-0-0-8]
  • 9番人気 [0-1-1-8]
  • 10番人気~ [0-2-2-61]

1~3番人気[4-3-2-21]、4~6番人気[4-3-4-19]、7~9番人気[2-2-2-24]、10番人気~[0-2-2-61]というように分けると、1~3番人気と4~6番人気がほぼ同じような数字になっております。二桁人気は連対率が3%、複勝率が6.1%となっており、割引いても良さそうです。

二桁人気がよく絡むというよりは、連対率23.3%、複勝率36.6%と一番好走率が高い4~6番人気の中穴の好走により高配当が出やすくなっているのかもしれません。

オッズはまだ確定しておりませんが、某競馬ポータルサイトの予想オッズによるとこの辺りの人気に当てはまりそうなのがプロディガルサンロイカバードマイネルアウラートブラックムーンといったあたりでしょうか。

さらにデータを当てはめて絞っていきたいと思います。次は「前走データ」になります。

前走重賞で4着以下の馬の巻き返しに注意!

過去10年の前走別データ(重賞[6-4-8-82])

  • 阪神カップ [2-0-3-11]
  • 京都金杯 [1-3-2-30]
  • マイルCS [1-0-1-12]
  • エリザベス女王杯 [2-0-0-2]
  • 中山金杯 [0-1-1-3]

過去10年の前走別データ(OP特別[2-6-2-38])

  • ニューイヤーS [2-3-2-16]
  • キャピタルS [0-2-0-4]

過去10年の前走別データ(条件戦[2-0-0-5])

  • 1600万下 [2-0-0-5]

OP特別だとニューイヤーS組が優秀で、2012年は1~3着を独占するなど好走が目立ちます。今年もニューイヤーS1着のマイネルアウラート、6着のシベリアンスパーブ、14着のダイワリベラルの3頭が出走予定となっておりますので、この辺りも相手候補として注意したいところです。とは言えやはり重賞組が強く、基本的には重賞組が中心と考えて良さそうです。

さらに「前走着順データ」も見てみましょう。

過去10年の前走着順別データ(重賞)

  • 1着 [0-1-0-7]
  • 2着 [0-0-1-8]
  • 3着 [0-0-1-6]
  • 4着 [1-0-1-2]
  • 5着 [3-1-1-7]
  • 6~9着 [2-1-2-20]
  • 10番人気~ [0-1-2-29]

過去10年の前走着順別データ(OP特別)

  • 1着 [1-3-0-5]
  • 2着 [1-0-1-3]
  • 3着 [0-0-1-2]
  • 4着 [0-0-0-5]
  • 5着 [0-1-0-2]
  • 6~9着 [0-2-0-10]
  • 10番人気~ [0-0-0-11]

過去10年の前走着順別データ(条件戦)

  • 1着 [2-0-0-5]
  • 2着~ [0-0-0-0]

重賞組の前走着順は、4着以下の好走が目立ちます。前走1~3着は[0-1-2-21]とそこまでで、比較的前走からの巻き返しが目立つ傾向となっております。

上記であげた中穴人気候補のプロディガルサン、ロイカバード、マイネルアウラート、ブラックムーンの中だと、前走が重賞で4着以下の馬は京都金杯9着のブラックムーンと、菊花賞11着のプロディガルサンの2頭が当てはまります。

「前走距離データ」も見てみましょう。

過去10年の前走距離別データ

  • 1200m [0-0-0-9]
  • 1400m [2-0-3-14]
  • 1600m [6-9-5-76]
  • 1800m [0-0-0-10]
  • 2000m [0-1-2-10]
  • 2200m~ [2-0-0-6]

馬券に絡んでいるのはやはり前走1600m組。当てはまるのは前走が京都1600mのブラックムーン。年末に東京マイルで勝利し、年明けは京都マイルで9着、そしてまた東京のマイルに戻ってきたかたちで、巻き返しの気配ありです。

1200mと1800mは3着内が0頭、割引いて良さそうです。

前走が3000mの菊花賞のプロディガルサンは極端に距離を短縮してきましたが、データ的に全体数こそ少ないものの前走2200m以上の馬も連対率と複勝率で見ると1600m組よりも数字は良いのでマイナス材料ではありません。

まとめ

4~6番人気の中穴、前走重賞4着以下の馬で、前走距離は1600mを重視して、今回はブラックムーンを有力馬として選出させていただきたいと思います。

さらに菊花賞から進めてくるプロディガルサンも有力馬として選出させていただきたいと思います。エアスピネルの菊花賞(3着)→京都金杯(1着)という例もありますし、東京マイルはプロディガルサンが新馬戦で勝った舞台でもありますからローテ的にはそこまで問題視しなくても良いかもしれません。

エアスピネルが一本被りとなりそうな気配が漂う今年の東京新聞杯ですが、このエアスピネルの相手として入れるのもよし、いずれかを本命にしてもよし、どちらにしてもこの2頭は有力視したいと思います。