今週日曜の東京メインは「第51回共同通信杯(G3)」が開催。
先週のきさらぎ賞を回避して同競走に向かうことにしたムーヴザワールドが人気の筆頭格。前走は今回と全く同じ舞台の東スポ杯2歳S(G3)で3着。同競走2着のスワーヴリチャードも登録しており、この2頭が人気を分け合うかたちとなるだろう。
他にも、重賞は初挑戦となるがデビューからの3戦全てで上がり最速をマークしこれまで連対を外していないエアウィンザーや、シンザン記念(G3)で後方から2着に追い込んだタイセイスターリーなども注目したい。
とは言え、今回の主役はやはり東スポ杯の上位の2頭、ムーヴザワールドとスワーヴリチャードだろう。レース班の評価は現時点でムーヴザワールドの方がやや上。前走はスワーヴリチャードに負けたとは言え、遠征競馬で出遅れた上に仕掛けも早すぎたが、それでもタイム差は無かった。馬場のことを考えてもムーヴザワールドの方が良い競馬をしていた。
東スポ杯2歳Sの上位組と他路線とのレベルを比較する上でも見ておきたい一戦だが、皐月賞のステップレースとしても地位を確立しつつある競走なだけに、クラシックを占うという意味でも注目しておきたい一戦だ。昨年の東スポ杯の時点ではまだまだ2歳のレベルは少々華が足りない様な印象だったし、各馬の力関係もまだまだ変動中だった。クラシックへ向けて徐々に良い馬も出てきているので、競馬ファンの皆様も今のうちから気になる馬に唾を付けておくことをオススメする。
上で紹介した2頭が目立ってはいるものの、各馬はまだまだ発展途上の段階。勝負のカギを握っているのは成長力だろう。馬の成長力やサポートする陣営の厩舎力などがはっきり現れ始める重要な一戦なだけに、一瞬たりとも目が離せない。