菊花賞への最後の切符3枚をめぐって争われる神戸新聞杯が2015年9月27日阪神競馬場で開催されます。最近は古馬相手の1000万条件を勝って菊花賞への切符替わりにする馬もかなり出てきましたが、これは春のクラシックを走った馬の中でも菊花賞の長距離を嫌って秋の天皇賞に行く馬が近年増えてきたことにも原因があります。
昨年でいえばイスラボニータがそれに該当し、また古馬相手に鍛えられてから戴冠した馬としては今年のルージュバックを輩出しているマンハッタンカフェがいます。
菊花賞への優先出走権を手に入れるために、是が非でも神戸新聞杯で3着以内にならないといけない馬がいます。
順調なら春のクラシックでも確実に印がついていたはずの関西の秘密兵器、というより金子真人さんの秘密兵器とも言えるのではないでしょうか。その名はキロハナ。現在2戦2勝で、今年の2月から実に7ヶ月ぶりのレースとなります。
このキロハナは何より血統が素晴らしく、父ディープインパクト、母ハウオリ、母の父キングカメハメハ、そして母の母がノースフライト。いわずとしれたマイルの女王、そして角田騎手とのコンビでサクラバクシンオーと死闘を演じた馬です。
デビュー2戦目のつばき賞では、現在オープンでも活躍中のダノンリバティを封じ込めています。さあ皐月賞トライアルだ!と思っていたところへ骨折判明により、まさかの休養になりました。今回でようやく3戦目。シルバーウィークなんてレベルじゃないお休みをもらってしまったので、実戦感覚がともなっているかは追い切りでチェックする必要はあります。
仮にここで権利をとって菊花賞も勝つようだと、4戦目での菊花賞制覇。和製ラムタラといわれたフサイチコンコルドには少し及びませんが、おそらく史上初になるでしょう。まずは今回のレースで権利を取るのが至上命題。取れなければ1000万条件から出直しになります。賞金面で大きく劣っているキロハナにとって一気にジャンプアップするチャンス。ぜひ注目してみてほしい1頭です。