菊花賞トライアルである「第63回神戸新聞杯」(G2)が9/27に阪神競馬場にて開催される。昨年はワンアンドオンリー、一昨年はエピファネイア、その前がゴールドシップ、過去10年以内だけでもオルフェーヴルやディープインパクトといった名だたるG1馬が歴代勝馬にいる。G1クラスの強い馬が勝つ傾向にある同レースで、一頭の3歳馬が秋の主役候補に名乗りを上げた。
条件替わり馬、リアファルはホンモノか?
音無厩舎所属のリアファル(牡3)は次走の神戸新聞杯で中央の重賞に初挑戦する。リアファルはデビューから6戦をダートで走ってきたダート馬である。しかし7戦目となった準OP戦では芝のレースに初挑戦し、ダート→芝替わりに挑んだ。結果は後に小倉記念(G3、小倉)を優勝したアズマシャトルを破っての逃げ切り勝ちをして芝での適性の高さを示した。まだ一戦したのみで未知な部分がほとんどだが、初の芝レースでOPに匹敵するメンバーを退いて先行して勝つという芸当はそう簡単に出来ることではない。芝2戦目が早くも重賞戦となるが、前走の勝ちがまぐれだったかどうかをこの一戦で確かめたい。
上記でも記したが、同レースの歴代勝馬はG1馬が多く後に大活躍をしていった馬たちばかりである。ここで勝てば芝替わりの成功だけでなく、このレースから菊花賞の主役候補に名乗りを上げることだってできる。距離、メンバー、適性と越えるべきハードルは決して低くない。しかし、未知なる力が持つ魅力に好奇心をくすぐられる競馬ファンも少なくないのではないだろうか。