【オールカマー結果】ショウナンパンドラ、天皇賞へ向けて大きな弾み

天皇賞秋の前哨戦で知られる「第61回オールカマー」を制したのは単勝3番人気のショウナンパンドラ(牝4、池添謙一)だった。

序盤はマイネルミラノがハナを切って逃げ、それをロゴタイプ、メイショウカドマツ、メイショウナルトが追う展開からレースは始まった。1000m通過タイムは1.00.8秒とマイネルミラノがスローペースを刻む。ショウナンパンドラは中団の後に控えて折り合いに専念するかたちで進めていった。
直線を迎えると岩田康誠騎手が手綱を握る1番人気のヌーヴォレコルトが狭い最内を付いて一気に先頭に浮上する。しかし中団で脚を溜めていたショウナンパンドラが大外から鋭く脚を伸ばして一瞬でヌーヴォレコルトを交わし、そのままゴールまで脚色が衰えることなくヌーヴォレコルトに1馬身半差離してゴールした。

優勝したショウナンパンドラは昨年の秋華賞以来の勝利で重賞2勝目をあげた。鞍上の池添騎手とは前走の宝塚記念(G1、3着)に続きコンビ2戦目にして勝利し、騎手との相性の良さも十分アピールできたのではないだろうか。オークス馬であるヌーヴォレコルトを破って天皇賞秋への切符を手に入れ、現役最強牝馬へ向けて大きな弾みをつけた。今の勢いなら本番で牡馬相手に打ち勝ち、最強牝馬の称号を得ても誰もフロックとは思わないだろう。