日本競馬最大のビッグレース「ジャパンカップ」がいよいよ開催です。ダービー馬4頭が集結ということで見応え十分の一戦となりそうです。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので、各馬を考察していきたいと思います。
コントレイル(牡4、矢作芳人厩舎)
昨年のジャパンC・2着のコントレイル。菊花賞を制し無敗で三冠を果たした昨年でしたが、ジャパンC・2着で初黒星を喫すると、今年初戦の大阪杯ではレイパパレの逃げ切りを許し3着敗退。その後は極悪馬場だった大阪杯の疲れが抜けず、宝塚記念を回避し、ベスト条件と謳われていた前走の天皇賞・秋も3歳馬のエフフォーリアに敗れ2着に惜敗と、善戦しているものの勝利からは遠ざかっています。勝ち星を挙げれぬままついにラストランを迎えますが、今回エフフォーリアやグランアレグリアの姿もなく、勝って有終の美を飾れるか注目が集まります。
シャフリヤール(牡3、藤原英昭厩舎)
今年のダービー馬、シャフリヤール。秋初戦の神戸新聞杯は圧倒的1番人気に推されますが、不良馬場が響いてまさかの4着敗退。天皇賞・秋を制したエフフォーリアを差し切ったダービーと同じ舞台で、良馬場開催となれば条件は大きく好転となるでしょう。前走は休み明けでしたが、追い切りでは2週前から好時計を連発しており使った効果で中間は理想的な上昇カーブで態勢を整えてきています。初めての古馬対戦となりますが、ベスト舞台でベストな状態なら臆するところはないでしょう。
オーソリティ(牡4、木村哲也厩舎)
前走のアルゼンチン共和国杯を制し、連覇を果たしたオーソリティ。トップハンデの57.5kgを背負いながら2着に2馬身半差をつけ、しっかりと1番人気に応えました。一昨年の2020年は54kgを背負って2着に1馬身半差を付ける圧勝でしたが、さらにパフォーマンスを上げての圧勝劇で連覇を達成。春の天皇賞では10着と大敗しましたが、着実に地力を強化しており、叩いた上積みも見込めるここはG1でも勝ち負けしそうな気配十分です。叔父のエピファネイアがジャパンカップ快勝と東京2400mにも強い血統で、勢いに乗って頂点まで駆け上がれるかに注目です。