【京都2歳S予想2021】“出世レース”の2歳G3!トゥデイイズザデイやフィデルなど出走予定馬を考察

阪神競馬の土曜メインは「京都2歳ステークス」です。2014年にG3に格上げされた比較的新しい重賞ですが、2018年の3着ワールドプレミアは菊花賞を優勝し、その前の2着タイムフライヤーは続くホープフルSを優勝するなど、同レース好走後にG1ホースに上り詰めた例も多く、隠れた“出世レース”として注目を集めております。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので、各馬を考察していきたいと思います。

トゥデイイズザデイ(牡2、池江泰寿厩舎)

デビュー戦の中京2000mを逃げ切り快勝したディープインパクト産駒のトゥデイイズザデイ。少頭数を楽にハナに立ち、そのまま折り合ってスローペースに落とすと、ラスト3Fは11.7-11.1-11.2の好ラップでまとめて快勝。1馬身差をつけた2着馬のジャスティンロックは次走の未勝利を快勝しており、レースレベルも低くはありませんでした。他に行く馬がおらず、結果的に逃げる形となっただけで、控える競馬でも高いパフォーマンスが期待できそうな1頭です。

フィデル(牡2、友道康夫厩舎)

デビュー戦の小倉1800mを快勝したフィデル。セレクトセールでは2億900万で落札された良血馬で、単勝オッズ1.1倍の圧倒的人気に応える快勝でした。好位追走から早目に先団に取り付き、直線は上がり最速34秒0の末脚で差し切る強い内容。かなりのスローペースでしたが、好位から危なげなく勝ちきり、ここでは地力上位でした。今回は1Fの距離延長で舞台も阪神へ替わりますが、前走で見せた末脚はここでも生きるでしょう。

ライラック(牝2、相沢郁厩舎)

デビュー戦の東京1800mを快勝したライラック。好位追走から直線はスムーズに加速していき、ノーステッキで上がり33秒9の末脚を繰り出し快勝。スローペースでの決め手勝負を制しました。2000mへの距離延長も問題なさそうな勝ちっぷりで、むしろ距離が伸びて良さそうな印象です。半兄に2019年の札幌2歳Sを勝ったブラックホールがおり、祖母は桜花賞2着のブルーリッジリバーという血統馬。前評判通りに素質はかなり高そうで、牡馬相手の重賞でも勝ち負けを期待できるでしょう。