【ジャパンC予想2021】コントレイル、余力残さずメイチ仕上げ

今回のジャパンCを最後に現役を引退するコントレイル。昨年のジャパンCは最強牝馬アーモンドアイに屈し2着に惜敗、続く大阪杯は馬場に泣いて3着、前走の天皇賞(秋)は皐月賞馬のエフフォーリアに敗れ2着と、無敗で三冠達成以降は勢いを落としている。

引退後は種牡馬として偉大な父の血を受け継いでいくことになるが、最後の一戦でもう一つ、大きな勲章を加えたいところ。とは言え、過去5年におけるディープインパクト産駒の成績は「0-2-1-14」。勝ち馬は2016年のショウナンパンドラ以来出ておらず、ジャパンCにおいては相性の悪い産駒となっている。

父同様に大偉業を成し遂げた馬が、連敗続きのまま引退するわけにはいかないだろう。父ディープインパクト自身はラストランである2006年の有馬記念を快勝して有終の美を飾っており、ラストランという点においては父の軌跡をたどりたいところ。種牡馬価値を考えると古馬G1の一つくらいは取っておきたいという欲も陣営にはあるはずだ。ここは高い本気度で挑んでくるはずで、究極のメイチで仕上げてくると考えたい。

先週の1週前追い切りでは、栗東CWコースで3頭併せを行い、ここへきて6F76.8-1F12.5の自己ベストをマーク。僚馬2頭を5秒以上も先行させてスタートし、弾むような脚取りで差を詰めるとゴール板で併入に持ち込み、時計同様に内容も申し分ない追い切りを消化した。前走の天皇賞(秋)から中3週の在厩調整となるが、意欲的な調整過程を見せており、7カ月ぶりをたたいて確実に状態は上がっている印象だ。

余力を残さずメイチ仕上げで臨むここは、勝って大団円となるかどうか。自身の優秀の美と同時に産駒の連敗記録を止め、集大成の走りをファンの目に焼き付けたい。