筆者は仕事の関係上、どうしても競馬場へ行く機会が多いのですが、常に仕事をしているわけでもありません。時折、下に降りては売り上げのチェックや、私が勤務する専門紙を手に持つ方がいらっしゃればお声かけをし、読者の生の声を聞いたりもします。
先日もとある子連れのお父さんとお話しをしていたのですが、まだ小学生高学年にも満たないであろうお子さんの口から飛び出すのは、「芝ならこの血統だよ」とか、「最近、○○騎手は調子が悪いからねぇ」と、溢れんばかりの競馬知識。もはや、いっぱしの馬券オヤジそのものでした。しかし最近は競馬ゲームも蔓延していますし、競馬に触れ合う機会が増えたことも事実。そこで少し意地悪な質問をしてみました。
「◎は本命。○は対抗。▲は単穴。じゃあ、この沢山ついている”△”は何て言うか知ってる?」
言い終えた後にこれは厳しいなぁ。おそらく「シロサンカク?」とか、カワイイ答えが返ってくるんだろうなぁなんて思っていたら、ほぼ即答に近い速度で
「レンシタでしょ?」
さすがに焦りました。新入社員の中でも「シロサンカク・・・?」とか、もしくは「レンカです」と自信満々に言い張るヤカラがいるというのに、まさか小学生に即答されるなんて。こういう子が将来、ジョッキーになったり何らかの形で競馬界に携わっていくのだろうなと妙に納得してしまいました。
ちなみに恥ずかしながら私も入社するまで「レンカ」だと思っていました。さらに連下の下の×印は、絶対に来ない馬を親切丁寧に教えてくれているのだと思っていました。
今は血統や騎手の調子、予想印の読み方まで把握している小学生が競馬場へ父と遊びに来る時代。最近の競馬ファンの予想レベルは間違いなく上がっている。それを強く感じさせる出来事でした。