今年は4世代のダービー馬の激突、久々の外国馬3頭の参戦など、見応えのあるレースとなりそうなジャパンC。中でも無敗の三冠馬コントレイルは、昨年2着のリベンジがかかったラストランということで優勝候補の最有力候補に推される人気が予想されますが、現4歳の牡馬世代がG1戦線で結果を残せていないこともあり、世代レベルの強さも疑われています。

ラストランで鮮やかな復活劇に期待したいという気持ちもありますが、今回本命視したいのは、世代レベルが疑問視されているコントレイルとは対象的に、世代レベルの高さが期待されている中で代表格となる1頭シャフリヤールです。

今年のダービーを制し、秋初戦の神戸新聞杯・4着後、菊花賞へは向かわず、古馬初対戦となるジャパンCへ駒を進めてきました。前走の神戸新聞杯は4着に敗れましたが、ディープインパクト産駒らしい瞬発力タイプなので、不良馬場では持ち味が活かしきれなかったと見て間違いないでしょう。今回はダービーと同じ舞台で良馬場開催が濃厚と、ベスト舞台です。

サマーシリーズからすでに今年の3歳世代の活躍が目立っており、古馬勢を一蹴するシーンが多く見られます。エフフォーリアが天皇賞を制したように、3歳世代のレベルの高さは証明済み。そのハイレベルな世代のダービー馬で、得意の東京コースが舞台なら、勝って世代交代を果たす可能性は十分あると感じます。ということで本命はシャフリヤールです。

続いて相手ですが、今回対抗馬として最有力視しているのは同じ3歳世代の女王ユーバーレーベンです。今年のオークスを勝利し、マイネル軍団悲願のクラシック制覇を達成。亡き岡田総帥へ勝利を捧げました。

秋初戦の秋華賞は13着と大敗しましたが、脚部不安明けで順調さを欠く中、出遅れて短い直線ではさすがに届かず不完全燃焼の競馬となってしまいました。展開次第で着順が大きくぶれる追込馬なので、致し方ない結果だったとも言えるでしょう。今回直線の長い東京へ替わるのは好材料。

追い切りでは南Wで68秒0－11秒9と好時計をマークしており、脚部の不安もすっかり解消している様子です。叩き2戦目で舞台適性も高く、状態面も良化が見られる今回は巻き返してくる可能性は十分あるでしょう。

ということで今年のジャパンCは本命シャフリヤール、対抗ユーバーレーベンという3歳世代の馬券で勝負したいと思います。