25日(土)は、阪神競馬場にて第26回アーリントンカップ(G3)が開催。昨年の勝ち馬レインボーラインはその後菊花賞で2着、’14年の勝ち馬ミッキーアイルは同年のNHKマイルCを優勝し、昨年はマイルチャンピオンSを優勝してG1を2勝、'13年の勝ち馬コパノリチャードは翌年の高松宮記念を優勝、'12年の勝ち馬ジャスタウェイは天皇賞秋、ドバイデューティフリー、安田記念とG1を3勝。
このように、このレースの後にG1を制するなど大きな飛躍を遂げている馬が多い。春の3歳マイル路線だけでなく、クラシック戦線を展望する一戦としても注目の一戦である。
今年の人気上位の有力候補3頭考察!
ベルシアンナイト
デビューからの3戦は全て上がり最速で1着→2着→1着と順調に進めていき、初の重賞挑戦であった前走のシンザン記念では3着。前走で初めてのハイペースを体験し、ポジショニングでは苦労したが、それでも最後の直線ではスペースのないところから内を突いて抜け出し3着に粘り込んだ。雨で馬場も悪化していたがハービンジャー産駒ということもあってパワー型の消耗戦はこなせるタイプ。
開幕週の阪神なので前走のような馬場にはならなそうだが、良馬場なら良い、流れた方が良い、という判断もまだできない。とは言えここを落とせばクラシックも怪しいし、次につなげなくてはならない一戦のため、ここが試金石となりそうだ。
キョウヘイ
前走のシンザン記念の勝ち馬。前走は道中も無理せず最後方で進め、徐々に取り付いていって4コーナーでも最内をまわってロスのない競馬。直線では詰まる内を見て外へ出し、そこからは一気に伸びて突き抜けた。
2走前の条件戦でも重馬場の阪神マイルで2着に入着しており道悪適性は抜群。'09年に不良馬場のダービーを2着に入着したリーチザクラウン産駒。タフな馬場は相性が良く、前走はそれがハマった感じ。
前走は同じマイルだが、流れの厳しい中で脚を出し切っているので、距離はもう少しあった方がいいのかもしれない。近2走で連続して重馬場で走っているので開幕週の阪神ではどうかという不安はあるが、末は必ず伸びてきそうなので要注意。
ヴゼットジョリー
前走は阪神ジュベナイルフィリーズ5着。中団から競馬を進め、4コーナーも内を通りロスは少なめ。直線では序盤に前が空いたがジリジリと伸びる感じで詰められず。エンジンがかかってから伸びるが今度は窮屈になり伸びあぐねる形で5着に敗れた。
2走前の新潟2歳Sの時のように前が空いていればわからなかったが、展開を見ても決して不利に働いたわけではなかった。まだ上位とは少し差があるかなという印象だが、前走の勝ち馬ソウルスターリングや2着馬リスグラシューのレベルを考えれば牝馬路線のレベルも相当高い。今回は牡馬が相手となるが、休み明けだった前走から再度同じコースだし勝ち切る可能性は十分。
以上、3頭の有力馬を紹介したが、他にも武幸四郎騎手ラストの重賞制覇の期待がかかるミラアイトーンや、京王杯2歳S・3着馬のディバインコードなど期待馬が揃っている。クラシックで活躍する馬が出て来るであろうこの一戦は見逃せない。単純に能力が高い馬が出て来るレースであることもそうだが、この時期になると馬群を上手く捌けたり、折り合いをキチンと付けれる馬だったり、競馬が上手い馬が出てくる。各馬の成長が見られる一戦でもあるので、そういった意味でも絶対に見ておきたい一戦だ。