26日(日)の阪神メインレースは「第61回阪急杯(G3)」。関東ではオーシャンステークス、関西ではこの阪急杯が高松宮記念の前哨戦として有名だ。
高松宮記念を占う重要な一戦・・・にしては薄いメンバーが揃ったなという印象の今年の阪急杯。メンバーの薄さのせいもあってか、前走阪神カップで重賞2勝目を果たしたシュウジの存在が一際目立っている。
2歳時はデビューから怒涛の3連勝で小倉2歳Sを制し、昨年末の阪神カップでは先行馬のイメージを覆す中団待機策で優勝し、重賞2勝目を果たした。レース後は同馬を管理する須貝調教師が「来年は1回たたいて高松宮記念に向かう」と早々に目標を発表。他陣営が怖気づいて避けたのか、そもそもこの路線の馬が薄いからなのか・・・いずれにせよ今年の阪急杯はシュウジにとっては楽すぎるメンバーが集まった。
重賞勝ちはシュウジを除けばロサギガンティアのみ。そのロサギガンティアも昨年1年は全てのレースで人気よりも下の着順に敗れ不振が続いている状況。
一方のシュウジは前走1400mでこれまで見られなかった新しい競馬で快勝し、成長力と充実ぶりを実感させる走りを披露した。鞍上の川田将雅騎手も「いつも外に逃げようとする面があるけど、それを見せることもなかった」と成長を口にして称賛。
よそ見したり相手なりに合わせる一面があるなど色々前科がある馬なだけに油断は禁物だが、前走の競馬は何より成長力を評価できる内容で、4歳になってどれだけ成長したのか期待と楽しみしかない。おそらく人気を背負うことになるであろう今回の阪急杯。これまでとは色々と勝手が違うが、ここで負けるようでは高松宮記念云々を話せるレベルにはない。