26日(日)の中山メインは「第91回中山記念」。舞台は中山競馬場の芝1800m。本競走から天皇賞・春や安田記念、宝塚記念を目標とする有力馬が始動することが多く、中距離戦線に進む馬、マイル戦線に進む馬、または海外へ進む馬など様々な馬が揃う一戦だ。
昨年の勝ち馬はダービー馬のドゥラメンテ。骨折明け一戦を勝利で飾ったレースだ。ドゥラメンテは引退したが、今年は昨年の2、3着馬が参戦し競走を盛り上げる。
豪華すぎるメンバーが揃った今年の中山記念!まずは人気上位の2頭から考察!
1番人気の最有力候補は昨年2着のアンビシャス。中山記念2着後は今年G1に昇格する大阪杯を制し、昨年は好調の滑り出しだった。後半は宝塚記念16着、毎日王冠2着、天皇賞秋4着と安定感には欠けるが、末脚は破壊力こそ高いが展開に左右されやすく、条件が少し変わるだけで突き抜けられなくなる脆さがある故に致し方ないこと。
目標の大阪杯に向けての叩き台となるが、昨年の同レースを見てもこの舞台はベストなパフォーマンスを出せる舞台の一つ。今年もルメール騎手を確保できたことは大きく、連対率100%のコンビは心強い。昨年2着の雪辱を果たし、本番で悲願のG1制覇を果たすためにも今年も初戦から好スタートをきりたいところ。
次の有力馬は昨年3着のリアルスティール。昨年の中山記念ではドゥラメンテを追走するも届かず、外からアンビシャスに交わされ先着2頭に切れ負けする結果となった。しかし、この後のドバイターフで優勝し海外初制覇を果たし、秋の天皇賞ではアンビシャス(4着)に先着する2着となった。
アンビシャスとは対照的で、大敗したのは安田記念(11着)のみと安定感がある馬。今年はムーア騎手が豪州への騎乗が決まったため、中山記念は戸崎圭太騎手とのコンビで挑むことになる。
昨年のリーディングジョッキーを確保できたのは良いが、今年の戸崎は重賞で[0-3-2-5]、年始の中山開催では[4-10-4-46]と取りこぼしが目立つレースが続いている。騎手としては良い馬を確保できたことだし、ここは悪い流れを断ち切るためにもなんとかして結果を残したいところ。この馬も中山は勝てていないが、[0-2-1-0]と必ず馬券には絡んでいる。
大目標はドバイターフ連覇だが、「海外、海外」と浮足立たずに、ここはしっかり勝って地に足をつけてから向かってもらいたい。
他には、先日ドバイターフの招待を受諾した昨年の秋華賞馬ヴィブロスもリアルスティールと同じくドバイへ向かうという点では注目したい1頭だし、今年の中山金杯を制して本格化してきたツクバアズマオーや、今年で4度目の中山記念参戦となる中山巧者のロゴタイプなども無視できない存在だ。
大阪杯とドバイに向かう有力馬が揃った今年の中山記念。G1勝馬が4頭に、ここへ来て調子を上げてきている馬も多数。混戦ムードが漂う今年の中山記念は一体誰が制すのか?豪華すぎるメンバーが揃った一戦は見応えたっぷりなレースとなりそうだ!