阪神競馬の開幕を告げる重賞アーリントンC(GⅢ)。過去の勝ち馬を見てみると、海外GⅠを勝ったエイシンプレストンにダービー馬タニノギムレット。近年ではジャスタウェイ、コパノリチャード、ミッキーアイルなどあらゆるカテゴリーのGⅠ馬を輩出。クラシックはもちろん、NHKマイルCへ向けても注目の一戦となることは間違いありません。
今週で引退する武幸四郎騎手騎乗ミラアイトーンの単勝が売れそうな雰囲気ですが、狙いはお兄ちゃんの武豊騎手が騎乗するジョーストリクトリ(栗東 清水久詞厩舎)。
デビューからの4戦すべて1400で、今回が初めてのマイル戦。さらに右回りも初めてといかにも厳しい条件ですが、はっきり言ってここは各馬とも死角持ち。調教では右回りでもスムーズに走れていますし、父ジョーカプチーノはNHKマイルCの勝ち馬。母系から本質的にはスプリンターかもしれませんが、この時期ならまだ克服可能なはず。
さらに特筆すべき点は、父ジョーカプチーノの優秀さ。初年度産駒はわずかに16頭。さらに現在、競走馬登録されているのは13頭だけですが、その中から早くもOP馬2頭(マイネルバールマン・ジョーストリクトリ)を輩出。他の3~4頭も未勝利2着がありますから、近いうちに勝ち上がってくるでしょう。
種付けシーズン前ということもあり、ここでジョーストリクトリが結果を出せば、父の人気に火がつくことは明らか。馬自身にそんな気持ちはないでしょうが、是非ともあっと驚く快走を見せてほしいと思います。