香港のマイル王者を決める一戦「香港マイル」。2015年は日本馬のモーリスが優勝し、一昨年はアドマイヤマーズが優勝と近年は日本馬の活躍が目立っている香港のマイル王者を決める一戦です。日本馬との相性が良く、今年も多くの日本馬が参戦します。今回は出走予定馬の中でも上位人気が予想される前評判の高い馬を3頭ピックアップしてみました。

ダノンキングリー（牡5、萩原清厩舎）

今年の安田記念を制し、悲願のG1初制覇を果たしたダノンキングリー。3歳春には皐月賞・3着、日本ダービー・2着とクラシック戦線でも活躍し、3歳秋以降は1600～2000mの距離で一線級と渡り合ってきた素質馬です。今年は安田記念でマイル女王グランアレグリアとの接戦を制すと、秋初戦の毎日王冠ではシュネルマイスターに差し切られるも僅差の2着に好走しており、実力の高さは折り紙付き。昨年の天皇賞秋から安田記念まで7か月も要しているように、体調面が難しい馬なので、初の海外遠征ということで輸送後の状態の見極めが重要となりそうです。

ゴールデンシックスティ（セ6、K.ルイ厩舎）

昨年の香港マイル覇者ゴールデンシックスティ。19戦18勝、現在15連勝中を記録と圧倒的な実績を誇る香港のトップホースです。昨年の香港マイルでは2連覇の名馬ビューティージェネレーションや2019年の覇者アドマイヤマーズを相手に快勝しており、今年に入ってからも4戦4勝で負けなしと勢いは止まりません。2000mの香港ゴールドCも快勝しており、長い距離でも結果を残していますが、タフな香港のマイルでこそ本領を発揮するタイプで、ここも当然勝ち負けとなるでしょう。

インディチャンプ（牡6、音無秀孝厩舎）

2019年の春秋マイルG1レースを完全制覇を果たしたインディチャンプ。香港マイルは2019年に出走しており、2番人気に推されながら7着に敗退。2年前の同レースではスタートで後手に回ってしまい、直線も前が壁になり、残り1Fまで何もできないままの不完全燃焼の競馬で敗れてしまいました。2走前の安田記念と前走の天皇賞(秋)はいずれも4着と、近走は順位を落としています。ただ、いずれも休み明けの一戦で、叩き良化型の同馬にとって中2週となる今回は変わり身の余地は十分ありそうです。