2015年3歳馬戦の開幕早々にポルトドートウィユ、アッシュゴールドといった良血牡馬2頭を揃ってくだし、最強牝馬として競馬界を賑わせ続けたルージュバックですが、圧倒的1番人気の中迎えた桜花賞で9着の惨敗、続くオークスでも1番人気に推されるが惜しくも2着敗退。いまだクラシック無冠で、主な勝ち鞍「きさらぎ賞」のままであります。
夏前には凱旋門賞出走までが囁かれていたものの歯車がうまくはまらず、といったところでしょうか。牝馬三冠最後の一つである秋華賞で名誉挽回をかけて挑むのではないかと言われていましたが、今回陣営よりエリザベス女王杯(2015年11月15日)へと直行することが明らかとされました。
先程も書いたとおり戦績で言えば単なるきさらぎ賞馬であり、歴戦の古馬たちの迎えるエリザベス女王杯へと向かうには手持ちのカードは未だあまりにも貧弱です。ですが、それでももしかしたら、を思わせるのがルージュバックの凄さではないでしょうか。
きさらぎ賞で勝った良血牡馬もポルトドートウィユ、アッシュゴールドで実力は大したことないという声も中にはありますが、両2頭とも血統ほどの活躍が望めていないだけで、相手として不足があるわけでもなく、2歳時には後に京成杯を制するベルーフを百日草特別においてレコード勝ちにより完封もしています。
秘めた実力を発揮し、エリザベス女王杯にひとつ返り咲いてもらいたいです。