各馬の実力差がそんなになく、ハンデ戦ということもあり難解な一戦の中日新聞杯。実績を見るべきか、上昇度を見るべきか、重視するファクターの見極めも難しい一戦ですが、今回は総合力の高さが上位の馬から選出したいと思います。
本命視しているのは、昨年の覇者ボッケリーニです。
昨年は中団追走から直線内を抜け出して、メンバー上がり最速33秒5の末脚で快勝。今年も初戦の小倉大賞典で2着に好走しますが、新潟大賞典・5着、中京記念・6着、前走のアンドロメダS・2着と勝ちきれずにいます。
惜しい競馬が続いていますが、前走のアンドロメダSは伸びない内から進出して、勝ち馬ラーゴムとハナ差の2着。
ラーゴムと3kg差あった斤量も今回は1.5kg差に縮まりますし、追い切り評価の高い馬としても紹介したように、4ヶ月ぶりの前走を叩いて順当に良化中です。ラブリーデイの全弟だけに、本領発揮はこれから。昨年勝利した舞台で復活Vを果たし、惜敗続きにピリオドを打つことに期待したいと思います。ということで本命馬はボッケリーニです。
続いて対抗ですが、今回有力視しているのは一昨年の中日新聞杯・2着のラストドラフトです。
2019年の京成杯勝利以降、勝ち星から遠ざかっていますが、昨年のアルゼンチン共和国杯・2着、今年初戦のアメリカJCC・3着と中距離重賞戦線で好走。前走の天皇賞(秋)は8着に敗れましたが、ハイレベルなメンバーを相手に前残りの展開で8着なら大健闘と言えるでしょう。
今回はメンバーのレベルが一気に落ちますし、2着の実績があるレース、秋3戦目と条件的には悪くありません。寒い時期に調子を上げてくるタイプでもあり、前走もパドックの気配は良く見えました。変わらず好状態をキープしているならここは上位争いしてくるはずです。
ということで今年の中日新聞杯は、本命ボッケリーニ、対抗ラストドラフトという予想で勝負したいと思います。