今週の阪神競馬場メインレースは「第51回フィリーズレビュー」。3着以内の馬に桜花賞の優先出走権が与えられる阪神芝1400mのG2レースです。今年ももう桜花賞トライアルが始まる季節か・・・と、競馬のレースで季節感を感じるのは何だかお恥ずかしいですが、いよいよ春の訪れを感じるようになりましたね。
さて、本番の桜花賞を占う上では見逃せない一戦となるわけですが、実はこのレースをステップに桜花賞を制した馬は2008年3着のレジネッタが最後。とは言え、過去の勝ち馬にはオークスと秋華賞とエリザベス女王杯を制したメイショウマンボや、昨年のエリザベス女王杯を制したクイーンズリング、アイビスSD連覇を果たしたベルカント、クイーンSを連覇したアイムユアーズなど優秀な牝馬を輩出してきました。未来のスター探しを楽しむのも良いでしょう。
カラクレナイここでは力上位。幼い面を見せながらも切れる末脚は魅力!
現在筆者が注目しているスター候補はカラクレナイです。デビュー戦こそ4着に敗れましたが、続く未勝利を出遅れながらも抜群の切れ味で後方から差し切って優勝。続く前走の万両賞(500万下)では中団からの競馬で前走よりも前目の位置から競馬を進め、行きたがる面を見せながらも鞍上の川田将雅騎手が上手くなだめて最後は外から差し切って優勝しました。幼い面はまだありますが新馬戦のころと比べるとかなり成長しました。シンザン記念を勝ったキョウヘイ、萌黄賞で3着に入ったオイカケマショウなどを破っておりますし、ここでは力上位と言えるでしょう。
カラクレナイの鞍上は前走は川田でしたが、今回フィリーズレビューではデビューからの2戦で手綱を握ったM.デムーロ騎手が騎乗の予定となっております。デムーロは今年はすでに重賞を5勝もしており、2月は重賞を4週連続で制すなど絶好調。ジョッキーにも調子の良し悪しがありますが、ノリに乗っているデムーロ今が買いな騎手であることは間違い無いでしょう。一昨年はクイーンズリングで同競走を制している経験もありますし、信頼度は高い騎手です。カラクレナイとの相性も今のところ良さそうですし、重賞でのパフォーマンスに期待がかかります。
相手には阪神JF3着のレーヌミノルや、デイリー杯2歳Sの勝ち馬ジューヌエコール、ダートの兵庫ジュニアグランプリ5着から芝へ戻ってくるアズールムーンなど、面白い馬が多数揃っております。まだどの馬もキャリアが浅い馬ばかりですが、中でもカラクレナイは何かきらりと光るものを感じます。フィリーズレビューでの本命候補として注目しておきたいと思います。