一昨年から凱旋門賞を2連覇中のトレヴ。よほどコースと距離が合うんでしょうか。昨年は連敗を重ね「終わった」と目され、ウィリアムヒルのオッズでは7番人気と人気急落していたトレヴ。終わってみれば日本から参戦のハープスター、ジャスタウェイ、ゴールドシップを子ども扱いの楽勝劇でした。
日本でも中山コースでは異様なまでに強かったマツリダゴッホなど特定のコースに特化した競走馬がいますが、今年のトレヴは一味違う、進化した姿を見せてくれています。
昨年の凱旋門賞後は、GⅡのコリーダ賞、GⅠのサンクルー大賞典、そしてヴェルメイユ賞と4連勝。ジャルネ騎手と鞍が合うのか、このコンビで9戦8勝です。
そして今年も当然のように凱旋門賞に参戦します。残念ながら昨年は3頭出走していた日本からは出走がありません。意欲を見せていたキズナは春の戦績から国内に専念を発表した後に屈腱炎発症につき引退。期待の3最馬ルージュバック、ドゥラメンテは療養中。
来年こそは日本馬による凱旋門賞制覇といきたいところですが、来年もトレヴがいたらどうなんでしょう。さすがに4年目の出走はないかと思われますが、実のところは昨年の段階ですでに種付け相手まで決まっており引退予定だったといわれるトレヴ。ことと場合によっては来年もまだ現役ということはありえる話です。
今年は3歳勢に、イギリスダービー馬・ゴールデンホーンがいます。この馬も連勝は止まったとはいえ素質は間違いなく高い。そして、その他フランスの3歳勢もフランスダービー馬・ニューベイなどがおり順調です。
現地予想ではトレヴ対ゴールデンホーンの構図になってはいますが、最近は人気馬のワンツーが少ない印象もある凱旋門賞。日本で生中継はされるそうですが、残念ながら馬券はまだ買えません。日本人なら日本馬応援すべき!とは思いますが、今年だけは迷わずトレヴを応援したいと思うのはわたしだけでしょうか。オルフェーブル、キズナ含め数々の日本の名馬たちを返り討ちにしてきた女傑が、凱旋門賞で他の外国馬に敗れる姿は見たくないですよね。土をつけるなら日本馬でありたい。来年こそ日本馬の参戦とトレヴの現役続行を期待しましょう。