【金鯱賞予想2017】ここはあくまで”たたき台”の上位人気。狙い目はここが”ベストな条件”の馬!

今週からいよいよ中京競馬が開催。土曜メインは今年から3月開催となった金鯱賞(G3、中京・芝2000m)です。先月12月に行われたばかりですが、今年はG1となる大阪杯の前哨戦という重要な位置付けとして開催。過去の傾向が参考になりにくいイレギュラーなレースですが良い馬が揃っているので何とか攻略したいところです。

さて、単純に考えれば昨年12月に優勝したヤマカツエースを有力視したくなりますが、いかんせんムラがある馬で重い印は打ちにくいというのが正直な感想。大目標は大阪杯でしょうから、ここがたたき台であることは間違いないでしょう。

このように、今年から大阪杯がG1になったことでG1制覇を求めてここから進めてくる馬が今年は多数おります。たった3ヶ月しか間隔がありませんが、昨年の金鯱賞とは全く違った雰囲気を持っております。上位人気が予想されるステファノスやルージュバック、プロディガルサン、サトノノブレスもここは本番の大阪杯へ向けてのたたき。有力どころがほとんどこんな感じですから、これまでの前哨戦を見ながら有力馬の本気度や買い時を判断していきたいと思います。

まずは昨年の金鯱賞の勝ち馬ヤマカツエース。確かに強いですが、上でも記したようにやはり安定感に欠ける部分が大きく、大阪杯が大目標である以上ここは手を出しづらいです。なら近走安定しているステファノスはどうでしょう?たたき台はキッチリたたき台として使われることが多く買い時がはっきりしている馬なので、こちらも今回はやや危険な見方をしております。

ではプロディガルサンとルージュバックはどうでしょう?両馬とも中京が初となりますが、脚質は中京に合いそうですし距離の不安もそこまでありません。この2頭も悪くはありませんが、ダービー候補とまで言われた期待馬に、かたやG1タイトルが喉から手が出るほどほしい引退間近の5歳牝馬。やはりここは本気度が低いでしょう。

ならどの馬が買いなのか?この先にある魅力的な大阪杯に目を奪われている馬が多い中で「大阪杯?ここがベストな条件だから来ただけです」なんて雰囲気を漂わす一頭の馬がいるので今回はその馬を紹介させていただきたいと思います。

中京2000mのスペシャリスト”サトノノブレス”

金鯱賞を3度経験しているサトノノブレスは懲りずに4度目の金鯱賞に臨む中京2000mのスペシャリスト。金鯱賞はこれまで3戦し、2着1回、3着2回と複勝率は100%。さらに昨年のこの時期に開催された同コースの中日新聞杯も優勝しております。今年はテン乗りとなる秋山真一郎騎手が騎乗予定でやや不安な部分もありますが、適性や馬質を考えればここがベストなのは明らかです。

果たしてまだ買えるのかどうか?というところが悩みどころでしょう。例年の金鯱賞に比べればメンバーは強化され、鞍上はテン乗りの騎手、さらにメンバーの脚質的にサトノノブレスの苦手なスローペースになる可能性が高いということもあって「来る派」と「来ない派」に分かれそうなところです。

馬券的にはヤマカツエースやステファノスよりも買いやすい馬だと思っておりますし、上位が人気を集めてくれているため、そこそこ妙味があるのも魅力。大阪杯へ向けたたたき台としてここを使う有力馬が多いですが、逆にこの馬は大阪杯では通用しそうにありませんから、仕上げてくるならここ。そう、どう考えてもチャンスは大阪杯よりもここなんです。軸で買うか無難に連下で押さえるか、はたまた単勝で狙うのか?いずれにせよ、間違いなく馬券には組み込みたい一頭です。

前走の有馬記念では12着と大きく敗れましたが、好走と凡走を交互に繰り返しており、順番的に次は巻き返す番。前走はサトノダイヤモンドに華を持たせるラビット(ペースメーカー)疑惑が囁かれたりもしているようですが、今回は主役を張れる舞台ですから馬名のnoblesse(高貴な)に恥じない気高い走りで存在感を見せつけてもらいたいですね!