2歳王者を決めるG1「ホープフルステークス」がいよいよ開催です。来年のクラシックを占う上でも重賞な一戦ゆえ、ここは見逃せない一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気が予想される有力馬3頭をピックアップしてみました。
コマンドライン(牡2、国枝栄厩舎)
前走のサウジアラビアRCを勝利し、重賞初勝利を果たしたコマンドライン。逃げ馬が前半600m通過37秒7の超スローペースに落とす展開を番手につけてピタリと折り合い、直線は手応え良く抜け出して快勝と強い勝ちっぷりでした。スローペースとみるとすぐに番手まで押し上げたルメール騎手の好騎乗も光りましたが、それにしっかりと応えたコマンドラインの操縦性の高さも評価すべきでしょう。ディープインパクト産駒にしては切れよりも持続力型で、血統的にも2000mは守備範囲。中山2000mなら捲る競馬もできそうです。
オニャンコポン(牡2、小島茂之厩舎)
前走の百日草特別を快勝したオニャンコポン。デビュー戦と前走の百日草特別はいずれも2番手から抜け出して快勝する王道競馬。前走の直線は早め先頭から突き抜けて、ラスト1F33秒7と切れる脚も見せました。ゲートが速く、機動力と瞬発力の高さも十分あるので、中山の2000mはベスト舞台と言って良さそうです。可愛らしいネーミングではありますが、馬名の由来はアカン語で「偉大な者」。ここを勝って名実ともに偉大なトップホースの仲間入りとなるか、今後に期待が膨らみます。
フィデル(牡2、友道康夫厩舎)
前走の京都2歳Sで3着に好走したフィデル。3着に敗れはしたものの、一旦は先頭に躍り出て勝ち馬と0秒1差の3着なら大健闘と言えるでしょう。もともと9月の野路菊Sに出走する予定でしたが、爪の不安のため同レースを回避。スライドして挑む一戦だったことも考えれば、叩かれた今回はもっと良くなるはずです。ハーツクライ産駒らしい上昇度も加味すれば、G1でもヒケを取ることはないでしょう。