JRA有馬記念(2021)当日の馬場は?馬場傾向を距離別データで分析・予想

中央競馬も残すところあと3日。中山競馬の日曜メインはグランプリレース「有馬記念」が開催です。暮れの傷んだ中山が舞台ということで、馬場把握の重要性は高く、馬場状態はできるだけ正確に把握しておきたいところです。今の中山の馬場をなるべく正確に把握しておくためにも、今回は先週の18~19日の土日で行われた芝レースの「脚質」と「枠順」のデータを距離別にまとめてみたいと思います。

■2200m~

該当レースは「1勝クラス」の1レース。勝ち馬は「4枠」の「差し馬」、2・3着馬は「7枠」の「先行馬」でした。スムーズなスタートから流れに任せて中団のポジションをを確保してレースを進め、4コーナーで上手く外に持ち出して追い出すと、加速してゴール直前で先頭を捉えて勝利するという内容。馬場はやや堅めでしたが、最後までスピードを落とさず差し切った勝ち馬がシンプルに強かったという印象です。

枠番データ
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 0 0 0 1
2枠 0 0 0 1
3枠 0 0 0 1
4枠 1 0 0 1
5枠 0 0 0 2
6枠 0 0 0 2
7枠 0 1 1 0
8枠 0 0 0 2
脚質データ
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 0 0 0 1
先行 0 1 1 3
差し 1 0 0 1
追い込み 0 0 0 5
マクリ 0 0 0 0

■2000m

該当レースは「新馬」と「未勝利」の2レース。枠は、1勝2着1回の「4枠」、2・3着に1回ずつの「6枠」が好成績で、真ん中よりの枠が好走しています。脚質は「差し」が1~3着に1回ずつ入着しており、差し馬がやや優勢。新馬の方は「行った行った」の競馬で前で決着。未勝利の方は、1・2着が差し馬で決まる決着でした。傾向らしい傾向は見られません。

枠番データ
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 0 0 1 2
2枠 0 0 0 3
3枠 1 0 0 2
4枠 1 1 0 2
5枠 0 0 0 4
6枠 0 1 1 2
7枠 0 0 0 5
8枠 0 0 0 5
脚質データ
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 1 0 0 1
先行 0 1 1 7
差し 1 1 1 6
追い込み 0 0 0 11
マクリ 0 0 0 0

■1800m

該当レースは「未勝利」、「2勝クラス」、「ディセンバーS(OP)」の3レース。枠は「1枠」が最多の2勝を挙げており、連対数と3着内は「1枠」と「5枠」が最多タイとなっています。脚質は「逃げ」が2勝、「先行」が1勝を挙げており、先行勢が好走しました。内を通った先行馬が好走しており、この距離では差し馬勢が能力を活かしきれなかった印象。

枠番データ
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 2 0 1 2
2枠 0 0 0 5
3枠 0 0 0 6
4枠 0 1 0 5
5枠 1 1 1 3
6枠 0 1 0 5
7枠 0 0 1 5
8枠 0 0 0 6
脚質データ
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 2 0 0 1
先行 1 1 2 8
差し 0 2 1 14
追い込み 0 0 0 14
マクリ 0 0 0 0

■1600m

該当レースは「新馬」、「未勝利」、「ひいらぎ賞(1勝クラス)」、「ターコイズS(G3)」の4レース。枠は「1枠」が最多の2勝を挙げており、連対数と3着内も最多です。脚質は「先行」が最多の3勝を挙げており、連対数と3着内も最多です。

重賞のターコイズSでは、勝ち馬のミスニューヨークが道中最後方を追走し、ハイペースの中、じっくりと脚をためて直線は前をごぼう抜きして追い込んでの勝利。2・3着も差し馬で、差し馬勢に向く展開でした。その他の3レースは全て先行馬が勝ちきっています。重賞のターコイズSの内容が印象的ではありますが、1600mでは差し馬勢が差し届かず、先行勢が粘り切るケースが目立ちました。

枠番データ
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 2 1 1 3
2枠 0 0 0 7
3枠 0 1 0 6
4枠 0 0 0 7
5枠 0 1 1 5
6枠 1 0 0 6
7枠 1 0 1 6
8枠 0 1 1 6
脚質データ
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 0 1 1 4
先行 3 1 1 12
差し 0 2 2 11
追い込み 1 0 0 19
マクリ 0 0 0 0

■1200~1400m

該当レースなし

■まとめ

枠は「1枠」が最多の4勝を挙げており、連対数と3着内も最多です。「8枠」は連対数1回、「7枠」も2回と少なく、内枠有利・外枠不利の傾向が見られます。脚質は「先行」が最多の4勝を挙げており、連対数と3着内も最多です。また、「逃げ」も3勝を挙げており、前残りの傾向が見られます。

先週の中山芝は週中に降った雨の影響がかなり残っていたこともあり、中長距離はクラスが上がるほど、直線で脚を使うのが難しい馬場になっていたという印象を強く受けました。多くの差し馬が能力を出せないため、内を通った先行馬が恵まれるという展開が多く見られました。

今週は週中の雨量は少ないですが、金曜から週末にかけて雨の予報が出ています。気温もかなり低くなりそうなので、少量の雨量でも回復に時間がかかる可能性も。先週とは大差ない馬場コンディションとなれば、引き続き「内の先行馬」にアドバンテージが生まれそうです。そんな中でも、重めの馬場コンディションでも力を出すタイプは注目しておいた方が良さそうです。

枠番データ
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 4 1 3 8
2枠 0 0 0 16
3枠 1 1 0 15
4枠 2 2 0 15
5枠 1 2 2 14
6枠 1 2 1 15
7枠 1 1 3 16
8枠 0 1 1 19
脚質データ
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 3 1 1 7
先行 4 4 5 30
差し 2 5 4 32
追い込み 1 0 0 49
マクリ 0 0 0 0