暮れの中央競馬の風物詩「有馬記念」がいよいよ今週末に迫ってきた。ホープフルSが実質今年ラストの重賞となるが、「年末の大一番」と言えばやはりこのレース。普段競馬をやらない方でも、“このレースを当てて年を越したい”という想いを巡らせたことがある方は少なくないはずだ。国民的イベントをしっかり的中させ、清々しい気持ちで2022年に向かいたいところだ。
今年の優勝最有力候補は昨年の勝ち馬クロノジェネシスだ。昨年は激しいゴール前の叩き合いを制し、1番人気の期待にしっかりと応えて快勝。今年も連覇を狙って参戦しており、同レースでラストランを迎える。史上初となる"グランプリ4連覇"の期待がかかっており、実績や注目度の高さからしても1番人気は濃厚だ。
「1番人気」は馬券圏内80%
有馬記念の「1番人気」は信頼度が高い。1番人気は過去10年で6勝を挙げており、連対率は70%、複勝率は80%と安定している(6-1-1-2)。また、17~18年連続3着のシュヴァルグランや、15~17年3年連続馬券圏内のキタサンブラック、12~14年3年連続馬券圏内のゴールドシップなど、同じ馬が何度も絡むのが同レースの特徴でもある。“1番人気”で“リピーター”のクロノジェネシスにとっては、絶好の条件となる。(有馬記念の過去10年のデータ・傾向はこちら)
「3歳」と「5歳」が中心
今年は相手関係が昨年とは一転。同世代のライバルであったカレンブーケドールは今月に引退し不在。今年は天皇賞秋で古馬勢を撃破したエフフォーリアや、菊花賞馬のタイトルホルダーなど、世代交代を狙う新興勢力がライバルとなる。3歳は過去10年で4勝(4-2-2-14)、5歳も同じく4勝を挙げているので(4-3-5-44)、基本的に有馬記念における3歳馬と5歳馬は「買い」である。
クロノジェネシス、エフフォーリア、タイトルホルダーといった上位人気が濃厚な3頭ではさすがにガチガチ過ぎるが、“当てて年を越したい”なら的中率が一番高そうなここで勝負を張るのはむしろ賢明とも言えそうだ。
何れにせよ、データ・傾向・実績など総合的に見てもクロノジェネシスの信頼度は断トツという見方が妥当であると感じる。ヒモ荒れの可能性は十分にあり得るメンバー構成なので、同馬を軸にして上手くヒモ荒れ馬を選定していきたい。