グランプリレース「有馬記念」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。

エフフォーリア（牡3、鹿戸雄一厩舎）

12/22（水）美浦・南W（良）5F69.0－4F52.8ー3F38.0－1F11.4（強め）

横山武史騎手を背に美浦の南Wで3頭併せ。僚馬のヴァンガーズハートとマイネルミュトスを先行させ、4コーナーで真ん中に入ると、直線はやや強めに追われてラスト1F11.4の猛時計をマークして最先着を果たしました。終い重点に追われる内容でしたが全体時計もこの馬なりに優秀で、ややモタついていた1週前から一転して、手応えの良さと鋭さを披露しました。その1週前も南Wで5F67.9－1F11.8と時計的には申し分ない数字をマークしていますし、乗り込み量も1週前の時点で8本目と入念です。態勢は整ったと考えて良いでしょう。

タイトルホルダー（牡3、栗田徹厩舎）

12/22（水）美浦・南W（良）6F82.5－5F65.7ー4F50.8－3F37.0－1F11.6（馬なり）

横山和生騎手を背に南Wで3頭併せ。僚馬のパワーブローキングとウォルフズハウルを5馬身以上先行させ、2頭を目標に追走。3～4コーナーで一気に加速していき直線で最内から並びかけると、ラスト1Fは馬なりの楽な手応えのまま11.6をマークし、それぞれ1馬身差遅れでゴールしました。相手には遅れましたが、レース本番で爆発させる意図を持って、最終は追いついても追い抜かさないという内容のもとの追い切りでしたので、特に心配する必要はないでしょう。1週前は横山騎手を背に南Wで2頭併せを行い、5F66.5－1F12.2の好時計をマークして併入。仕上がりは万全と言って良いでしょう。

ステラヴェローチェ（牡3、須貝尚介厩舎）

12/22（水）栗東・CW（良）6F84.4－5F67.4ー4F52.0－3F37.0－1F11.2（馬なり）

M.デムーロ騎手を背にCWコースで2頭併せ。僚馬ヴェローチェオロを2馬身追走し、コーナーで外からジワジワと追い上げると、直線は馬なりのまま1F11.2という猛時計をマークして併入しました。1週前はCWコースで2頭併せを行い、ビッシリ追われて5F66.4－1F11.2の好時計をマークして併入。全体時計はそこまでですが、攻め動くタイプらしくラスト1Fは先週・最終と鋭い末脚を見せており、最終はがっちりと抑え込んだ馬なりながらもラスト1F11.2という驚異的な鋭さを見せており、しまいの動きは絶好です。力は十分に発揮できる状態にありそうです。