2017年3月25日(土)の中山メインは第65回日経賞(G2、中山・芝2500m)。約1ヶ月後に行われる天皇賞・春に向けた重要な前哨戦の一つです。過去の勝ち馬だと日経賞から天皇賞・春を連勝したフェノーメノなどが有名。今年も本番へ向けてここから始動する大物を含め、好メンバーが揃いました。
昨年の日経賞の覇者で重賞4勝の実績を持つゴールドアクターは連覇を狙う大物。昨年は、2015年の有馬記念優勝からの休み明けで日経賞を制し重賞2連勝を果たしました。今回は前走の有馬記念で3着に惜敗してますが、昨年と同じローテーションで連覇に挑みます。過去の同競走での実績や通算成績を見ればこの馬が優勝の最有力候補であることは間違い無し。さすがにピークを過ぎた感が否めませんが、基本的には大きく崩れることがない馬ですし、得意の中山コース(4-1-1-1)なら信頼度はさらに増します。
ゴールドアクターにとってはここは空き巣かな?と思いきや、今年はかなりの好メンバー揃い。昨年の皐月賞馬のディーマジェスティや、日経新春杯2着のシャケトラ、菊花賞2着のレインボーラインなど手強そうな面々が揃っております。
ディーマジェスティは大阪杯と日経賞の両睨みという状況で、ややローテーションは迷走気味。昨年クラシックは全てのレースで掲示板に入り存在感を見せつけましたが、前走のジャパンCでは見せ場もなくなだれ込むだけの13着と惨敗でした。2走前の菊花賞ではなんとか4着でしたが、ここでも直線では上位に突き放されて完敗。近走は下降線に入ってしまっているという印象ですから、今年初戦を白星で飾って何とか巻き返しを図りたいところでしょう。
個人的にはシャケトラ、レインボーラインの2頭の方が評価は高め。シャケトラは前走の日経新春杯で1番人気のミッキーロケットの直後をマークする無理のない競馬でハナ差の2着に入着。条件馬がいきなりオープン馬相手にG2重賞では・・・と疑っておりましたが、初の重賞挑戦でも十分勝ち負けできる力を持っていることを証明しました。重賞の2つ3つとってもおかしくないような力は持っている馬ですから、ここでも注目です。
レインボーラインは前走のジャパンCでは6着に破れはしたものの、2走前の菊花賞(2着)では大きな成長力を見せました。それまではペースが上がった中での好走が多かった馬ですが、菊花賞ではスローな競馬でもディーマジェスティを負かす競馬で2着に入着。この馬も休み明けとなりますが、飛躍の年になりそうな今年はさらなる成長力に期待したいですね。
1番人気の最有力候補であるゴールドアクターにとっては約3ヶ月の休み明けでも勝ってG1馬の意地を見せたいところ。相手も手強いですが、まずは馬体重や状態などがしっかりと整っているかなど、自分自身との戦いにも勝つ必要があります。今年6歳となりますが、競りかけられた時の根性はまだ健在なのか?ピークは本当に過ぎたのか?などなど、他に紹介した3頭の有力馬達の走りも合わせて、非常に楽しみなレースとなっております。