今週の中山土曜メインは、芝1600mで行われるリステッド戦「ニューイヤーS」だ。金杯レースを回避してこちらへ駒を進めてきた馬も何頭かおり、前々から注目していた馬の参戦も多く見逃したくはない一戦だ。
中でも注目しているのは、京都金杯を除外となったエントシャイデンだ。先日、ニューイヤーSをステップに2月はサウジへ遠征する方針を発表したばかり。前走はフランスG1のフォレ賞で3着に好走しており、国際レーティングからも出走は十分可能ということで海外へ目を向けるかたちとなった。
今回はその重要なステップとなるが、もともと京都金杯に行っても通用すると見ていた馬でもあるし、今回もカラテやタイムトゥヘブンといったG2・G3戦線でもがいている馬が相手なら、チャンスは十分。今の綺麗な中京の芝は完全に前残りの馬場なので、先手が取れるこの馬にとっては絶好となる。昨年の京都金杯も逃げて14番人気ながら3着に激走しており、先行力を生かした走りができれば人気薄で穴をあけることがあっても驚けないだろう。
派手さはなく真面目なタイプだが、大体のレースで能力を出しきることができる優等生。この後の海外での活躍も期待だが、まずはステップとなるこの一戦でしっかりと弾みを付けたいところ。ますます白さが増した芦毛の7歳の激走に期待したい。