歴史ある名レース「シンザン記念」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
ソリタリオ(牡3、西村真幸厩舎)
1/6(木)栗東・CW(良)6F83.7-5F66.7-4F52.0-3F37.2-1F11.4(一杯)
C.デムーロ騎手を背に栗東CWコースで2頭併せ。僚馬ケイアイスペースを追走し、コーナーで外から一気に差を詰めると、直線は早々に抜け出してラスト1Fは11.4と鋭く伸びて4馬身差で先着。向正面ではやや行きたがる素振りを見せ、抜け出してからも集中力を切らさず伸びており、気持ちは強そうなタイプ。C.デムーロ騎手も上手くそれをなだめることが出来ており、脚はしっかり溜めてラスト2Fは11.9、11.4の好ラップで加速とスムーズです。万全の状態に仕上がっていると見ます。
ウナギノボリ(牡3、音無秀孝厩舎)
1/5(水)栗東・坂路(良)4F53.0-3F38.4-2F25.0-1F12.6(一杯)
栗東坂路で2頭併せ。僚馬アメリカンピースの1馬身後ろを楽に追走し、前半2Fは14.6、13.4と徐々にピッチを上げていくと、ラストは内から一杯に追われると好反応を見せて12.6をマークし、1馬身先着しました。走路が混雑しており、途中で先行していた他厩舎の馬が外から大きく内へ蛇行する場面がありましたが、慌てずうまくパスし、操縦性の高さも見せました。年末31日には坂路で4F52.7-1F12.8としっかり動いていますし、しまいを伸ばす形で追われた最終追いで態勢は整ったという印象です。
モズゴールドバレル(牝3、藤岡健一厩舎)
1/6(木)栗東・CW(良)5F66.2-4F51.5-3F36.7-1F11.2(馬なり)
坂井瑠星騎手を背に栗東CWコースで3頭併せ。前と後ろに馬を置いて折り合いながら進め、直線は早々に後ろの馬を突き放すと、強めに追われた外のテンバガーも手応えで圧倒して最先着を果たしました。中間は併せ馬を3本消化と入念で、中2週でも元気一杯で抜かりはありません。国内では同馬1頭のみのオプティマイザー産駒ということで成長力は未知数ですが、新馬戦を見る限りすでに完成度は高く、併せ馬でも遅れたことがないという気持ちの強さも見せており、初戦から動けそうなタイプという印象です。