今週末の1日(土)の中山メインレースは第49回ダービー卿チャレンジトロフィーが開催。過去10年の3着内30頭中7番人気以上の馬が14頭、1番人気も[2-1-0-7]と苦戦しており、ハンデ戦らしい波乱度合いの大きいレースです。伏兵馬の台頭に警戒しながら馬券を組み立てていく必要がありそうです。
筆者が今年のダービー卿チャレンジトロフィーの伏兵馬として注目しているのはダイワリベラル。昨年は同競走で4着に入着し、今年は2度目の挑戦となります。前走は同じ中山1600mが舞台の東風Sでまさかの逃げを打ち2着に粘りました。デビュー28戦目にして初めて見せた逃げの一手でしたが、上手くスローに落として約1年2ヶ月ぶりとなる馬券圏内を果たしました。
1番人気のグレーターロンドンには差されましたが、10頭立ての少頭数で思い切って出していった策は高評価。鞍上の北村宏司騎手の好騎乗が光りました。このレースから着用となったブリンカーの効果もはっきりと出ているようでしたし、こうした陣営の試行錯誤の積み重ねが実を結んだのだと思います。ダイワリベラルの中山コース成績は[4-3-3-4]と安定しておりますし、前走の評価からもこの馬の先行力はここではかなり期待できると思っております。
とは言え、ほとんど勝ちパターンのダイワリベラルを上がり33.3秒で持ったまま差し切ったグレーターロンドンの末脚も評価せざるを得ません。ダイワリベラルがいい競馬をしただけに、余計にグレーターロンドンの強さを際立たせる結果となりました。現在5連勝中でそのうちマイル戦を4連勝。今年のマイル路線一番の期待馬ですから、この相手から当然勝ち負けでしょう。主戦の田辺裕信騎手も中山は得意としている騎手ですし、グレーターロンドンにとって重賞初挑戦となりますがここはあっさり勝ってもおかしくありません。
ダイワリベラルにとっては今回のダービー卿チャレンジトロフィーではまたグレーターロンドンと再戦となりますが、前走差されておりますし手強い相手です。しかし前走から良い流れが来ているので、仕上がりも引き続き良くなっていればダイワリベラルの一発も期待できます。もちろん馬券的な妙味もしっかりありそうなので、上手く組み込んで勝負したいと思っております!